罹患率がとても増えて、一番かかる人が多いがんが大腸がんです。
腸内環境を整えることで、大腸がんになるリスクも大きく抑える効果があるとされているので実践してみましょう。
腸内環境を整える必要がある大きな理由は、
"免疫力を強化"する目的があるからです。
⚫︎腸内環境が良くなる=免疫力が上がる
なぜ⁉︎
"腸管免疫"はウィルスや病原菌などを排除してくれますが、腸内細菌は腸内に棲むことが許されています。
なぜなら、腸内細菌は人間に悪い影響がほとんどなくむしろ健康によい影響があるから許されているのです。
しかも、人間の免疫機能を高めるために常にリハーサルまでしてくれています。
⚫︎リハーサルとはどういうこと⁉︎
人間の体の中には、もともと免疫細胞が備わっていますが、胎児の免疫細胞はまだまだ未発達です。
生まれた後に外にいるさまざまな菌にさらされることにより、免疫機能が発達していくのです。
その中で最も重要になるのが腸内細菌です。
前回お伝えしたように、腸は体外環境と一本の管でつながった"内なる外の器官"です。
常にウィルスや病原菌にさらされやすい状態にありますが、腸内細菌がいることによって、腸の免疫細胞は少しずつ手ほどきを受け教育・訓練されているのです。
そして実際に感染源となるウィルスや病原菌にさらされてしまったとしても、腸の選別機能が働いて免疫細胞が的確に敵を攻撃できるようになるわけです。
⚫︎結果
"腸内細菌は免疫を鍛えてくれる大切な存在"
になりますので、質の高い腸内環境を整えることが重要になってくるのです。
⚫︎腸内細菌とは⁉︎
腸内フローラ(腸内細菌叢)
腸内フローラ(腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう))は、腸内に存在する細菌のことを指します。私たちの腸内には1,000種類以上もの細菌が約100兆個も生息しており、腸内環境を形成していると考えられています。
腸内の細菌は大きく分けて“善玉菌”・“悪玉菌”・“日和見菌”の3種あり、善玉菌は腸内環境を整え、悪玉菌は毒性物質を作り出して腸内環境を悪化させるはたらきを持ちます。
一方、日和見菌は善玉菌・悪玉菌の多いほうと同じはたらきをする細菌です。
この強い方の味方をしてくれる細菌が約7割を占めます。
イソップ童話のコウモリみたいなずる賢い細菌が、人間のお腹の中にも存在しています。
ですから悪玉菌が増えると、日和見菌も悪い働きをするので腸内環境は当然ですが悪化します。
そしてさまざまな病気を引き起こす可能性がでてくるのです。
腸内フローラのバランスが乱れて悪玉菌が優勢になると、腸内で毒性物質が多く産生されるようになります。
便秘や下痢などのトラブルが起こりやすくなり、さまざまな病気を引き起こす原因になると考えられています。
その中で潰瘍性(かいようせい)大腸炎などの炎症性腸疾患との関係性が指摘され、また、毒性物質には発がん性を持つものもあるため、大腸がんの原因になると考えられています。
これは腸内フローラが、がんの発生に影響していることを示唆しています。
慢性的な炎症を抑えるなどの重要な機能を持つ腸内フローラが、免疫系に影響を及ぼして異常をきたしている可能性が高いということです。
大腸がんは、40歳代から増加し始め高齢になるほど罹患率(りかんりつ)が上がります。
近年は若い世代の罹患率が顕著に増え続け、女性に至っては、がん死亡者数1位が大腸がんです。
原因には、食生活(欧米化・加工食品等)肥満、ストレス、喫煙、飲酒などさまざまですが、とくに食生活は重要視しなければなりません。
🔴腸内フローラによる免疫系の異常であることが大きな原因なのですから、こちらの改善を試みれば大腸がんになるリスクを大きく抑えることができるはずです。
ここでひとつ知っておいていただきたいのは、腸内フローラに存在する細菌の種類と割合は10人居れば10人それぞれ違うということです。
ですので、腸内環境の整え方はみなさんそれぞれ少しずつ異なるということになります。
例えば、Aさんは腸内にビフィズス菌が全体の10%存在することが理想だとします。
ですが、Bさんの腸内には、15%のビフィズス菌の存在が理想です。
このように人によって理想の腸内フローラ構成は違うということです。
⚫︎なぜ腸内フローラ構成が
ひとそれぞれ違うのか⁉︎
腸内細菌は、さまざまな種類が共生しながら生態系をつくっています。
細菌どうしが助け合い、また生存競争を繰り広げてそのひとそのひとに最も適した腸内細菌の種類だけが腸内に生き残ります。
腸内細菌は、生前お母さんの食生活からの影響を受けてお腹の中で作られます。
そして生後3歳までの生活環境によりおおよその腸内フローラが形成されると言われます。
その後の多少の変化は、そのひとが培ってきた人生と同じように腸内も生態系を腸内細菌が培っていくのです。
ですから、人によって腸内フローラの構成は違って当然なのです。
更に言うと、ヨーグルトやサプリなどに含まれる菌が突然腸内に入ってきてもほとんどは生存競争に負けてしまいます。
つまり、簡単に外来の菌は腸内にすみつくことはできないと言うことになります。
⚫︎それではヨーグルトやサプリ等での腸内環境改善は意味がないのでしょうか⁉︎
結論=毎日食べられないのであれば大きく意味をもたないということになります。
その2へ続く。



