集計対象施設数:316施設 集計対象:341,335 生存状況把握割合:96.9%
2023年3月公表
肝がんになる人は毎年3〜4万人ほどです。
肝臓は沈黙の臓器といわれ、あまり自覚症状が認められないので、がんが発覚した時点で重い症状の場合も少なくありません。
運良く初期状態でがんが発見され切除手術が成功したとしても、7割以上の確率で再発するといわれます。肝がんは再発を繰り返すがんであるため、1期の生存率も突出して低い数値なのです。
なぜ肝がんは再発を繰り返すのか。
それは肝がんの根源となる肝臓の炎症を改善することが困難だからです。
肝臓の状態を良好なものに改善できなければ何度も同じことを繰り返してしまいます。
ですから肝臓の細胞を健康な細胞に改善する必要があるのです。
このような理由があるから肝臓に必要な栄養素を意識して摂取し、極力肝臓に負担をかけないこと。肝臓に休息を与え、また酵素の力を存分に活用して肝臓の状態改善に努めなければならないのです。
肝がんの主な治療法は、切除手術、焼しゃく療法、肝動脈塞栓療法、分子標的薬、肝臓移植になり、病状や肝機能の状態により治療法が選択されます。
がんが4期まで進行してしまうと基本分子標的薬による治療が行われます。
現在は4種類の分子標的薬になります。
◎ソラフェニブ、レゴラフェニブ、レンバチニブ、ラムシルマブの4種類。
(※2020年9月、免疫チェックポイント阻害薬アテゾリズマブと、分子標的薬のベバシズマブを併用する治療が承認。)
最初に行う1次治療には、効果の現れる確率の高いレンバチニブとソラフェニブのどちらかが使われることが多いようです。
残念ながらいずれの分子標的薬も耐性がつき効き目がなくなりがんを治すことはできません。
抗がん剤で生き残ったがん細胞は変異を繰り返し、抗がん剤が効かない、より強力ながん細胞になってしまいます。
2次治療からは、医師の判断により使用する分子標的薬が決定されますが、1次治療と同様の結果になる確率が極めて高いのです。
この繰り返しが、4期肝がんの抗がん剤治療の特徴であり、現実です。
◎分子標的薬の主な副作用

分子標的薬と言えどさまざまな副作用があります。
特にレンバチニブ、ソラフェニブ、レゴラフェニブについては、副作用が起こる場合の方ががんに対しての効果が高いと考えられています。
分子標的薬は正常な細胞・組織を攻撃しないというのは、以前の抗がん剤に比べるとという意味であり副作用は起こります。
"毒を以て毒を制す"の理論ですが、免疫力を低下させQOLを損なう治療を頑張った結果、この絶望的な数値を目の当たりにすると、治療法は間違っていないのだろうか。
もう、なす術がないのだろうか。
がん細胞を攻撃する免疫細胞はNK細胞、マクロファージ等ですが、キラーT細胞は肝がんに効果的な攻撃をすると言われます。
温熱の力により免疫細胞の強化、強化される酵素の力を最大限に活かし再発防止に全力を注いでみる。 4期にならぬよう再発させないことに全力を注いでみるのです。
このようにQOLを再重要視させて、肝臓の機能回復を試みることも治療法のひとつであり、効果的かと考えます。
しかしながら、治療の選択はいくら考えても諦めの境地にも似た決断になることがあります。
ですから、できることならしたくない。
健康体がいちばん幸せなのです。
でも、がんになってしまったものはしょうがありません。諦めに似た境地を受け入れるしかありません。
それを受け入れ、考え抜いた決意をしたときに、そしてそれに向かって足掻いてみたときに、どのような結果になろうとも全てを受け入れることができるのだと思います。


