トランプ次期大統領の側近が、中国が主導する「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)を“歓迎”した。トランプは選挙中、中国を徹底批判していたが、本音では第2の経済大国を無視できないようだ。翻って、「ゴミ箱」に捨てられそうなTPPにこだわり続ける安倍首相は、すっかりハシゴを外された格好だ。

 トランプの側近で上級顧問(安全保障担当)のジェームズ・ウールジー元CIA長官が、中国が主導するAIIBに米国が参加しなかったことについて、「戦略的な誤りだ」と発言したと香港の「サウスチャイナ・モーニングポスト」が11日付で報じた。ウールジー氏は、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」について、「トランプからはオバマ大統領より『ずっと温かな』反応が期待できる」との認識も示し、AIIBへの参加に含みを持たせたという。

 AIIBは15年12月の設立前から参加国を募り、早々に手を挙げた英国に続き、フランスやドイツ、イタリアなど先進国が次々と参加を表明。設立時に57だった参加国は、年末までに100カ国に増える見込みだ。中国の狙いは、「TPPなど米国のアジア太平洋戦略への対抗」(在中ジャーナリスト)ということもあり、日米はかたくなに参加を拒否してきた。

トランプ(左)と習近平は手を組むのか(C)AP
トランプ(左)と習近平は手を組むのか(C)AP
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 まさに“経済戦争”の様相だが、トランプは選挙中から「中国からの輸入品に45%の関税をかける」「中国が米国民の雇用を奪っている」と猛批判してきた。一体なぜここへ来て中国に歩み寄るような発言が出たのか。「アジア・ビズ・フォーラム」主宰の姫田小夏氏はこう分析する。

■本音では中国とのつながり重視

「一帯一路は、中国から欧州までを陸上、海上でつなぐ構想です。鉄道や道路、港を造ることになれば、当然、駅やホテル、マンションなどの不動産も建設することになります。“不動産屋”のトランプ氏はそこにビジネスチャンスを見いだしたのでしょう。選挙中は中国を徹底批判していましたが、本音では経済的な面から中国とのつながりを重視している。米国民の利益を最優先する『アメリカ・ファースト』を実現するには、中国を無視することはできません。ビジネスマンらしい判断と言えます」

 事実、今年5月にはマンハッタンのトランプタワーに中国の銀行が入居していることを披露。「(銀行との)関係は素晴らしい」と言い、中国にすり寄る姿勢を示していた。さらに14日、トランプは習近平国家主席と電話で会談。中国外務省は「中国は偉大で重要な国だ。両国は互いにウインウインの関係を実現できる」とトランプが言ったと発表し、早期の会談実現で合意したという。


 ビジネスライクなトランプである。中国“敵視”しか能のない安倍首相はすっかりカヤの外

 

(転載終わり)

 

もう日米同盟云々より世界が共同で利益を分かち合う時が来たようですね

FRBはほっておいてアジアインフラ銀行にアメリカも日本も参加して共同でアジアロシア

ヨーロッパを繋ぐ経済路線を確立してしまうことでしょうね。分断や敵意識はもう取り除いて

富裕層の陰謀はほっておいてどんどん新しいインフラ銀行や貿易協定を作っていくことでしょうね。そうすれば過去の遺物は弱体するはずですね。

 

 

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193876/3