出展:http://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=1779/


ダイムラーAGは、2009年に発売予定のメルセデス・ベンツSクラスのハイブリッド・バージョン、S400ブルーハイブリッドにおいて、量産乗用車として世界で初めてリチウムイオン電池を搭載すると発表した。


S400ブルーハイブリッドに採用される新開発リチウムイオン電池は、温度調節システムと一体となっている点が最大の特長。この結果、リチウムイオン電池を常に摂氏15~35度の間で作動させることが可能になり、極低温においても従来のニッケル水素電池をはるかに凌ぐ優れたパフォーマンスを発揮させることに成功。同時に長寿命化も達成している。


また、これまでリチウムイオン電池の自動車への搭載は、コンパクト化やコスト削減と同時に破裂や発火の危険性が課題となっていたが、新開発リチウムイオン電池は現在の自動車用バッテリーと同レベルの高い安全性を実現したという。ちなみに、新開発リチウムイオン電池には、ダイムラーAG特許が所有している25もの独自技術が用いられた。


2009年に登場するS400ブルーハイブリッドは、ガソリン・エンジンを搭載したハイブリッド車で、ハイブリッド・システムは最高出力299hp、最大トルク38.2kg-mを発揮。S350と同じ0~100km/h加速7.3秒という加速性能と、最高速度250km/hを実現している。


燃費性能は新欧州走行モードにおいて12.6km/リッターを実現。CO2排出量は、このクラスのラグジュアリー・セダンとしては画期的に少ない190g/kmを達成した。出力性能が大きく異なるので単純に比較はできないが、この数値は同様にハイブリッド・システムを搭載したレクサスLS600h(10.5km/リッター、220g/km)を大きく上回る。


なお、ダイムラーAGは、新開発リチウムイオン電池をS400ブルーハイブリッドのほかに、ブルーテック・ディーゼル・エンジンを搭載したS300ブルーテックハイブリッドにも採用する予定。同時に電気自動車や燃料電池車への応用も調査中だ。