「メルセデス、EVモータ開発へ」 去る4月12日、ダイムラー・AG(ドイツ:以下ダイムラー)と、ロバート・ボッシュGmbH(ドイツ:以下ボッシュ)は、両社の長期にわたるパートナーシップを拡大し、欧州において電気自動車向け電気モーターの開発と生産を共同で行うため同意書を取り交わすとともに、2011年前半に折半の出資で合弁会社を設立すべく交渉に入ったと発表した。両社は、互いに協力することで電気モーターの開発を加速し、相乗効果を生み出すことを目指す。
「EVスマート、来年に」 ボッシュ社は、電動工具業界においては世界最大のシェアを持つほか、主要製品の自動車部品などの機器納入実績を持ち、関連技術およびサービスを提供する大手サプライヤー、特に電気モーターの開発・生産にすぐれたノウハウを持ち、ドイツでの量産を行っている。
中でもパワーツールにおいての実績から、ダイムラーとのパートナーシップに結びついたようだ。同意書によると、同合弁会社で開発した電気モーターは2012年より生産開始予定で、「メルセデス・ベンツ」および同「smart(スマート)」の電気自動車に同年より採用され日本国内で販売が開始される。また、他の自動車メーカーへの販売も予定されており、ボッシュ社が販売を担当するとのこと。
一方、自動車メーカーのダイムラー社は、約20年前から電気自動車、およびその主要部品となる電気モーター、バッテリーの開発を手がけており、この分野で最高の成果を上げるための包括的な技術力を蓄積している。今後は各社それぞれの2ヶ所に拠点を置き活動を行う。

「バッテリーも期待大」 メルセデス・ベンツ日本株式会社(東京都港区)は、昨年末より「スマート電気自動車」の走行テストを世界中で行っており、日本国内でも実施されている。
この実証テストは、日本特有の気候や道路条件下において実際の車両を用いて様々な走行データを収集・検証し、2012年以降に予定している市販に備えることが目的で、欧州の自動車会社として日本国内で実証テストを実施するのは初めて。
スマート電気自動車には、米国・テスラモーターズ社(以下、テスラ社)が開発したリチウムイオンバッテリーが搭載され実績を上げている。
さらにテスラ社には、昨年よりトヨタ自動車や、パナソニックバッテリーなどの資金援助・技術提携などが行われているため、販売開始までに更なる高性能バッテリー搭載なども期待される。