柚木麻子さんのBUTTERを読んだ感想。



男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ?
週刊誌記者の町田里佳は梶井の面会を取り付ける。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、親友や恋人らの運命をも変えてゆく。

というあらすじ。
正直、あらすじに惹かれたというよりかはお洒落な表紙に惹かれて購入。


作中の印象深かった言葉を二つ。


「家族とはセックスできない」
 
わたし、半年くらい経つと彼氏のこと家族みたいに感じてしまって、性的対象として見れんくなる。
他の人とならできるのに、彼氏とだけできへんくなる。
これめちゃくちゃ悩んでて、こんなんわたしだけなんかなとか思ってたから、作中にこの言葉が出てきて嬉しかった。


「ねえ、どうして誰かが現れて求めてくれないと恋はできないって思うの?どうして異性から選ばれないと関係が始まらないって思うの?どうして選ばれることを何もしないでただ死んでるみたいに待ってなきゃいけないの?」

恋人と別れてもう一生一人かもと思ってる里佳に対して、 親友の一言。

わたしも、最近再婚願望とか出てきたけど全然上手くいってないし、このまま一人で老後迎えるんかなあ、、とか思っちゃう時あるからこの言葉に救われた。



分厚くて、読むのに少し時間はかかるけど、面白かった。

里佳とは考え方も少し似てるところがあって、食べ過ぎて10キロも太っちゃったところも似てて。(わたしは30キロ太ったけどw)

親近感わく主人公やった。


柚木麻子さんって今回で初めて知ってんけど、他の作品も読んでみようかなって思いました🙂