日本は少子高齢化しつつある先進国です。
日本の人口は今頃をピークに減るだろうと言われています。
この前決定された新農業基本計画で、政府は食料自給率目標を2020年度に50%に改訂しました。これは自民政権のときより高い目標だそうです。
2020年まであと10年。一年に1%上げるという野心的(無謀?)な目標ですね。
しかし10年やそれ以上先のことを考える場合、そのときの日本の状況も考慮に入れる必要があるのではないか?と思いました。
まあ、自給率の目標を設定することはできても、予測など誰もしていないし、変動項目がありすぎてできないのですが。
最初に、日本の人口。
人口の減少具合によっては自給率が何もしなくともあがることになります。一人あたりが手に入る食料が増えるわけですから、減少する分は輸入分となるでしょう(たぶん、いやどうかな)。
とりあえず総務省統計局が参考にしている国立社会保障・人口問題研究所の人口予測 を見てみると、
2020年の人口予測は中位推計で1億2273万人。つまりピークから500万人減ることが予測されています。
もし農業規模が現在のままと仮定すれば、一人あたりのカロリーベース自給率に何もしなくても0.4%の押し上げ効果があります。
0.4%ではそれほど効果が見込めませんね。つまり自給率向上には施策の力のみでなしとげなければなりません。
では、ちょっと長めに見て2050年ではどうでしょうか。
中位推計では1億60万人。平成21年の1億2751万人から79%ぐらいになりますね。つまり20%近くはほかの変化を考慮しなければ何もしなくともあがることになります。
低位推計では9203万人。おなじく、72%ぐらい。28%あがることになります。高位推計はもうすでに外れているので、とりあえず外しましょう。
つまり、人口が低い予測で計測したら、2050年にはなにもしなくとも68%くらいにはなるということです(もちろん乱暴な数字ですが)。
次に、高齢化。
同じデータを用いて、老年人口の割合は2050年には37.5%となり、三人に一人は老人となります。
ということは、若者に比べて必要カロリーが少なくなるということですね。
しかし、カロリーベース自給率の計算は「供給カロリー」で計算されています。
日本人の「消費カロリー」は年々減ってきているようです。
国民栄養の現状
『日本は世界5位の農業大国』もこの数値から引用しているようなので、こちらも参照。
この数値を信じるとすれば、日本人は70年の2300キロカロリーから現在の1900キロカロリーまでほとんど一貫して消費が少なくなっています。
しかし供給カロリーは90年後半まで上がりつづけました。まさに飽食の時代ですね。
それでも、それ以降段々と供給カロリーは減ってきている傾向があります。
肉や油ものを食べなくなるといったことからも、高齢化により供給カロリーも減る傾向は続くでしょう。
供給カロリーが一番高かった1995年から2008年までの平均減少カロリーは、14キロカロリー程度(2008年は概算値)。
こちらのPDFより
つまり10年で140キロカロリー下がる可能性もあるということです。現にこの十年ほどで100キロカロリーは減っています。
それを考えると、2020年にそのくらい下がり、種々の条件がそのままならば、43.4%まではなにもしなくともあがります。
極端な話これが50年まで続くと考えると、現在の消費カロリーとほぼ同数、1912キロカロリーまで下がることになります(この数字も健康的ではない気もしますが、現在そうなっているのだから平気なのでしょう)。
同様に条件そのままで推移すれば52%まで何もしなくともあがります。(もちろんこれはそうならないでしょうが)
現実にはこれらの複合要因もあり得るだろうし、農業規模が小さくなることも普通にあるでしょう。
また、この消費カロリー、厚生省がモデルの世帯で調査したやつなので供給カロリーと同じ基準であるとは言えないのですが、この消費カロリーを分母にした時には56%になることにも注目。
これだけで目標である50%の大台を軽々超えることができるんです。だから批判されてるんですね。
現実的にはあり得ない話も含めて数字を出しましたが、これだけ数字は簡単に操れるということですね。
日本の人口は今頃をピークに減るだろうと言われています。
この前決定された新農業基本計画で、政府は食料自給率目標を2020年度に50%に改訂しました。これは自民政権のときより高い目標だそうです。
2020年まであと10年。一年に1%上げるという野心的(無謀?)な目標ですね。
しかし10年やそれ以上先のことを考える場合、そのときの日本の状況も考慮に入れる必要があるのではないか?と思いました。
まあ、自給率の目標を設定することはできても、予測など誰もしていないし、変動項目がありすぎてできないのですが。
最初に、日本の人口。
人口の減少具合によっては自給率が何もしなくともあがることになります。一人あたりが手に入る食料が増えるわけですから、減少する分は輸入分となるでしょう(たぶん、いやどうかな)。
とりあえず総務省統計局が参考にしている国立社会保障・人口問題研究所の人口予測 を見てみると、
2020年の人口予測は中位推計で1億2273万人。つまりピークから500万人減ることが予測されています。
もし農業規模が現在のままと仮定すれば、一人あたりのカロリーベース自給率に何もしなくても0.4%の押し上げ効果があります。
0.4%ではそれほど効果が見込めませんね。つまり自給率向上には施策の力のみでなしとげなければなりません。
では、ちょっと長めに見て2050年ではどうでしょうか。
中位推計では1億60万人。平成21年の1億2751万人から79%ぐらいになりますね。つまり20%近くはほかの変化を考慮しなければ何もしなくともあがることになります。
低位推計では9203万人。おなじく、72%ぐらい。28%あがることになります。高位推計はもうすでに外れているので、とりあえず外しましょう。
つまり、人口が低い予測で計測したら、2050年にはなにもしなくとも68%くらいにはなるということです(もちろん乱暴な数字ですが)。
次に、高齢化。
同じデータを用いて、老年人口の割合は2050年には37.5%となり、三人に一人は老人となります。
ということは、若者に比べて必要カロリーが少なくなるということですね。
しかし、カロリーベース自給率の計算は「供給カロリー」で計算されています。
日本人の「消費カロリー」は年々減ってきているようです。
国民栄養の現状
『日本は世界5位の農業大国』もこの数値から引用しているようなので、こちらも参照。
この数値を信じるとすれば、日本人は70年の2300キロカロリーから現在の1900キロカロリーまでほとんど一貫して消費が少なくなっています。
しかし供給カロリーは90年後半まで上がりつづけました。まさに飽食の時代ですね。
それでも、それ以降段々と供給カロリーは減ってきている傾向があります。
肉や油ものを食べなくなるといったことからも、高齢化により供給カロリーも減る傾向は続くでしょう。
供給カロリーが一番高かった1995年から2008年までの平均減少カロリーは、14キロカロリー程度(2008年は概算値)。
こちらのPDFより
つまり10年で140キロカロリー下がる可能性もあるということです。現にこの十年ほどで100キロカロリーは減っています。
それを考えると、2020年にそのくらい下がり、種々の条件がそのままならば、43.4%まではなにもしなくともあがります。
極端な話これが50年まで続くと考えると、現在の消費カロリーとほぼ同数、1912キロカロリーまで下がることになります(この数字も健康的ではない気もしますが、現在そうなっているのだから平気なのでしょう)。
同様に条件そのままで推移すれば52%まで何もしなくともあがります。(もちろんこれはそうならないでしょうが)
現実にはこれらの複合要因もあり得るだろうし、農業規模が小さくなることも普通にあるでしょう。
また、この消費カロリー、厚生省がモデルの世帯で調査したやつなので供給カロリーと同じ基準であるとは言えないのですが、この消費カロリーを分母にした時には56%になることにも注目。
これだけで目標である50%の大台を軽々超えることができるんです。だから批判されてるんですね。
現実的にはあり得ない話も含めて数字を出しましたが、これだけ数字は簡単に操れるということですね。