◉【人生百年時代!】
【人生百年時代!】をテーマに、10/10宇都宮オイリュトミークラス「ひばりの会」にて、体験講座が開催されました。
ゲーテ「水の上の霊の歌」の
天と地をめぐる水のように、
私たちの生も、あちらとこちらの世界をめぐり、行き来し、
いろんな人と出会い、
年を重ね、経験を重ねてゆきます。
人生の後半は、季節に例えると「秋」。
秋は、四季の中でも、生命力が恵みとなり、果実や穀物が熟する時です。
「力がめぐってくる秋」の日に、
ゲーテの歌を、魂の深いところで味わい、
響きと形をたどり、共鳴していただくという試みでした。
勾玉のような水の滴のフォルムは、「調和の8」と言います。
内が極まり、外に出る。
外が極まり、内に向かう。
内と外が結び繋がる動きを、ゲーテの詩と、永遠性を感じさせるバッハの曲でも体験しました。
また、オイリュトミーで動いた後に、人生全体の流れをシュタイナーのバイオグラフィーの観点で辿り、ディスカッションしました。
ご縁あって集われた参加者の皆様とゲーテの詩で、一緒に雫のフォルムを動くことは、「大河の一滴」を思わせ、大きな命が繋がる一体感があり、本当に素晴らしい体験でした。
頭も、心も、体も・・全て丸ごと使って味わう芸術体験は、魂の深いところに染み込み、気づきをもたらすようでした。
◉今回の講座の構成
1、秋をテーマにした、母音や子音の基礎練習
2、バッハ「ピアノコンチェルト」での
「3分節歩行」と「調和の8のフォルム練習」
(編曲したケンプがシュバイツァーに献呈した作品)、
3、ゲーテ「水の上の霊の歌」を滴💧のフォルムで体験
4、シュタイナー的な観点での「人生全体の流れ」の講義
◉変容する世界
内が外になり、外が内になる・・内と外の変容体験は
浅薄な頭だけの思考では、理解することが困難なかもしれませんが、
心を伴った動きの芸術、オイリュトミーで体験すると、限定された言葉の理解の壁を柔らかく超えることができるのです。
認識する身体芸術としてのオイリュトミーの新たな可能性は、
感覚を超えた超感覚体験にあると言えるでしょう。
ご参加いただいた皆様、
そして企画してくださったひばりの会の皆さん、ありがとうございました。
体験講座の最後に一人ずつご感想をいただいたのですが、
78歳の参加者からの「長生きは楽しいよ!」というお言葉がなんとも希望に満ちていました!!
私自身にとっても、自分の人生を振り返るきっかけとなりました。
皆様から頂いた感想をシェアさせていただきました。
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「大河の一滴」M Sさん
先生が最初におっしゃった、「大河の一滴」という言葉で感覚が開いたというか、
あ、これ今日のテーマのヒントだ、と思いました。
母音の響き、子音の力、直立歩行を獲得する感覚、
調和の8の内と外がつながる感覚、
それらの体験を積み重ねて大勢で動いたゲーテの滴のフォルム。
その時自分が大きな世界の一部であることを自然と感じ、また個々の存在の尊さがハッキリと目に見えました。
何とも心地よい瞬間でした。
これまでたくさんの体験をしてきても、
すべてが本当に体でわかる訳ではありませんが
それはまだ伸び代があるということだと解釈して、精神の上向き曲線に乗れるよう自分自身にしっかり向き合っていきたいです。
ゲーテの「水の上のたましいの歌」は、柔らかい響きの中に重くて深いものを感じます。
ぜひ続きの節を学んでみたいです。
よろしくお願いします。
今日の講座は、人生を考える時に きっと寄り添ってくれる内容でした。
何度も振り返りながら心と体を見つめていきます。
100年時代第2弾を楽しみにしています。
今日はありがとうございました。」
「自我に気づき、自我を超える」S Sさん
大勢の皆さんとともに、体を動かす心地よさを感じました。
保育の現場で子供たちを通して自我と言うものを考えていました。自我に気づく事、自我を通す事、自我を超えること・・それをシュタイナーから学べるかなと思いました。
「いのちあること、動けることの幸せ」N Iさん
先週、腰痛の悪化なのか突然左足が動かなくなったこともあり、
今日は
「走るのはいのちがあること」という谷川俊太郎の言葉に、
しみじみといのちあること、動ける事の幸せを思いました
長生きは楽しい、という参加者の言葉は、自分にとってもうれしい言葉でした!
「心に光が差し込む体験」MOさん
最近ゆっくり音楽を聴いたり演奏したりする時間がなく、
心のゆとりについて考えていましたが、
バッハのピアノコンチェルトに合わせてその音や響きを体で感じながら、
自分自身の体と対話しながら過ごした時間は、本当に私の心に光を灯してくれました。
動きを終えた後、涙が出ました。
ありがとうございました。
「学べば学ぶほど豊かになる、オイリュトミーの世界」AYさん
人生長い目で見たときに、自分の歩む人生の中で、
様々な経験(楽しいこと、辛いことなどの去)は、
自分の人生に実を結ぶと言うことを改めて実感しました。
保育士をしていて子供たちにとって大人が常識などを押し付けるのではなく、子供たちが自ら自分の心と体を動かしていくこと、子供一人ひとりの想像力と可能性を伸ばしてあげる事は、
保育に関わるものとして、本当に幸せだなと思いました。
オイリュトミーを学べば学ぶほど、自分の世界をそして周りの世界も見えて感情が豊かになりますね。
生きていて苦しいこともあるけれど、生きていけば素敵なものに出会えるので、
簡単に諦めるのはもったいないですね(笑)
「無になり、心が洗われた時間」MAさん
久しぶりのオイリュトミー体験、ありがとうございました。
まだ生命を受けて数年しか経っていない子供たちと毎日共に過ごす中で
毎日成長できた場面や変化する場面に出会います。
まさに子供は表面的な「言葉」ではなく、大きな言葉の波の根底にある「動作言語」を通してコミュニケーションを通わせ、対話をしているのだなと改めて感じました。
ゲーテの詩をオイリュトミーを通して体で表現していると、一瞬ふと無になれる時間がありました。心が洗われたような気がします。
ありがとうございました。
「音と言葉でフォルムを体験することが印象に」MOさん
本日はありがとうございました。
オイリュトミーは、はじめての体験で、何一つ知識のない状態での参加でしたが、
言葉、音、響きを体全体で「まるごと」つかみ感じ味わい表現することを
少し感じることができたように思います。
バッハの音楽を聴きながら.
先生の語る詩を聴きながら、
フォルムを体験することがとても印象に残りました。
ご縁をありがとうございました。
「世界をめぐり、動かす感じ」MTさん
とても楽しかったです。
そして、不思議な感動がありました。
世界をめぐり、動かす感じが、好きです。
歩くことも、手の動きが入っていっそう素敵になりました。
ピアノもありがとうございました!
「心が喜ぶことをやり続けるヒントをもらえた」KSさん
今日は “とても豊かな時間” をありがとうございました。
ちょっと無理して歩くと足がつってしまったり、
身体のバランスを崩しそうになったり……変わり目を意識するようになりました⤵️💦
でもまだまだやりたい事は沢山あります!
元気&体力を維持しながら、心が喜ぶ事をやり続けるためのヒントを沢山戴きました🎵
参加された方との再会や出会いも嬉しかったですし、渋谷先生ご自身の、気質や子供の頃からの感覚のお話も興味深く聞きました!
また参加したいです
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