●繰り返しで得られる確かさと安心感
 
先日は、成人障害者施設「あみすた園」のグループオイリュトミーがありました。
手遊びからオイリュトミーへ・・・といういつもの流れの中で、
同じ仲間と、継続してレッスンを繰り返すことが
確かさや、安心感がもたらし、
一人一人の成長の幅を広げていることを、とても嬉しく思いました❣️
 
まさに「継続は力なり!」ですね。
 
●秋を「言・音の響き」で味わう
 
9月になり、秋にまつわる作品(音楽、歌、俳句)を、
今日は、意識的に練習しました。
秋特有の、果実が実る力、凝縮する力や大地の重さが感じられるような、
「秋の音」に耳を澄まし、動くのです。
秋の音とは・・・?
 
柿、栗、胡桃・・・のように、🌰秋の木の実たちには皆、 K音がついています。
 
 K音をはじめとする、K  G  D T B・・などの打音には、凝固して、確かなカタチになる形成力が感じられます。
その形成力が感じられるように、オイリュトミーを取り入れた簡単な手遊び、運動遊びで、体を動かすのです。
 
重さをしっかり感じることで、初めて
そこから解放される軽さ
体感することができます。
 
障害を持つ人の多くが、
バランスが極端に偏っている方が多く、
意識が外へ広がりっぱなしだったり、内へ沈み込んでしまっていたりしがちです。
そこで、オイリュトミーでは、常に両極を動きで体験し、調和をもたらすように練習しています。
それも感情体験を伴うことが欠かせません。
 
●感情を通し、内と外の両極を体験し、バランスをとる
 
肉体の中に、内側にしっかり意識を降ろすこと。
また、肉体から意識を外へと広げてゆくこと。
 
これらの両極をオイリュトミーを通して、感情体験を伴なって繰り返すことで、
バランスを取る力が次第に育ってきます。
 
言葉は自我(精神の核)に、また音楽はアストラル体(感情)に影響し、
それによって、一人一人の生命体は、活気付き、動きにもメリハリが出てきます。
 
固有の癖ではない、新しい動きが生まれると、
その動きは、新たな「脳の言葉」となり、固有の癖や障害によって、制限されていたものから、少しずつ伸びやかに、自由を獲得していきます。
 
 
 
●全身を耳にして聞き、鳴らした鐘の音
 
ビバルディ「秋」1楽章では、タクト中心のしっかりした音で、大地を踏みしめるように歩いたり、
「秋の木、なんの木、柿、栗、くるみ」
度重なる  K音の打つような響きでしっかり
拳を打ち合わせたり、
 
また、「柿食えば、鐘がなるなり 法隆寺」の俳句では、
 
では、実際に、を鳴らしてもらったりしたのでした。
 
image
 
今日使ったのは、
写真のようなチベットの仏具です。
「鐘がなるなり」で、ぴったり、♪チ〜ン✨と響かせるには、
注意力や集中力が要ります。
 
打った瞬間の「物理的な音」ではなく、その後の解き放たれた「響きの音」は、
打ち終わってもしばらくの間、
ず〜っと響き続き、空間に広がり、私たちを包み込むように感じられます。
こうした音の感覚は、電子音では感じられません。
 
「鐘を鳴らした瞬間、心がワープして、法隆寺にいるような感じがした!」
と Tさん。
彼女は、詩人のように、とても素敵な表現でいつも感想を語ってくれます。
 
楽器を使うことは、感覚を統合するのには非常に有効です。
でも使うとしたら、やはり、電子音ではなく、生の音、
美しい音色のものが良いですね。
 
●聞くことのできる耳を育てる
 
美しい音色は、聞くことのできる耳を、自ずと育てます。
 
 
 
一瞬を支配するような、印象的な鐘の音。
その後に訪れる静寂・・・・。
音を鳴らすことで、より
「静けさ」を体験する。
 
全身を耳にして集中し、その瞬間を待って
鐘を鳴らす。
 
音と動き、感情と感覚・・これらが一つに繋がる時に
奇蹟のように、新しい可能性の扉が、ひとつ、またひとつと、開くのです。
 
嬉しいことに、全員が、我も、我もと「やりたい!」意欲を見せてくださり、
法隆寺の俳句を、とても楽しく音の体験とオイリュトミーで練習できました♫
 
●季節の旬の力をもらう
 
季節の力は、大自然や大宇宙とつながっています
その力を、「芸術体験」を通して内面で感じることは、「今」でしか得られない、旬の力をもらえるのではないでしょうか。
今は、秋。秋の力を、しっかり受け取りましょう!
 
秋の木なんの木、カキ、クリ、クルミ、
秋の木なんの木、カキ、クリ、クルミ
大地の恵みがどっさりだ!
 
詩/渋谷 智栄子
 
オイリュトミーを生かした運動遊びで、
秋を、「言・音の響き」で楽しく味わいます!
 
●変わらぬもの、永遠性を体験する
 
移ろいゆく季節の営みの中で、
連続した流れをしっかり体験することは、
永遠性や、変わらぬ法則があることの気づきに繋がり、
落ち着きと安らぎ、安定した気持ちを与えてくれます。
 
特に精神が不安定な方には、季節がもたらす贈り物を、秩序の中で体験させてあげると良いでしょう。
 
 
 

 

 

✴️クラスやレッスンへのお問い合わせは下記まで。
nasu.sousinsya@gmail.com  渋谷

奏身舎ホームページ

http://www.sousinsya.sakura.ne.jp

 

・【告知】シュタイナー親子オータムスクール那須10/31,11/1
https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12621627268.html

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

🌟教育芸術講座がスタートします!

【ソフィア教育芸術研究所】Ⅱ

  ☆2020年10月10日〜2021年9月11日まで☆

 

✳️第1回「幼児の世界ー世界は善」

【日時】10月10日(土)13時〜16時半 
【会場】羽村市「ゆとろぎ」音楽練習室にて 

https://www.city.hamura.tokyo.jp/0000002093.html
【参加費】6千円・・連続受講の場合、割引あります。

 

【お申込み/お問合せ】下記のメールまで
    nasu.sousinsya@gmail.com  渋谷智栄子

 

 

♦️私がレッスンで、実際に行っている手遊びや、運動遊びを、体型的にまとめたプログラムで、指導いたします。(全8回講座)

 

♦️音楽的なもの、原言語である「うた」の力を重視し、

手遊びや運動遊びのベースとなっているオイリュトミーは、基礎や原型を大切に

「内と外」「重さと軽さ」などの両極の特性と、それらを調和させることを学び、

抽象的な概念ではなく、感情体験を通して血肉となるように練習します。

 

♦️さらに、指導者には、子どもや生徒と向き合う時の感情のあり方が、

大切な課題となります。

 

日常的な感情を超えた「宇宙感情」との出会い。

これによって、音楽体験が変わります。

また、感情の力を良きエネルギーに変え、指導に生かすことができます。

 

心を潤す音楽や、糧となる言葉をオイリュトミーで動き、

「宇宙感情」と出会ってみませんか!

 

そして動いたフォルムを、エポックノートに美しく描き、カタチとして概念化します。それによって、思考においても、認識でき、イノチのカタチが、より確かに感じ取れることでしょう。

     

【ソフィア教育芸術研究所】10月10日新スタート!

https://ameblo.jp/eurytmie-sousinsya/entry-12622438187.html

 

・FBイベント欄もご覧下さい。

 

https://www.facebook.com/events/371952990875977/?event_time_id=371953010875975