私の講座で、手遊びやオイリュトミーを体験されたある方から、こんな感想をいただきました。
「静かだけど、あたたかくて力強く、心が元気になれるもの、それを求めていました。
自分と他の人とが一緒に、呼吸しているような、満ち足りた感じがします。」
●心地よい静けさと中心を感じること
静けさは、自分が沈黙し、他の語りに耳を澄ますときに生まれます。
聴くことは、他者を、世界を受け入れることでもあるのです。
単に子どもを面白がらせて、いたずらに刺激し、興奮させるような運動には、それが欠けています。
マックス・ピカートは「沈黙の世界」の中でこう語っています。
「古代の言葉は、つねに一つの中心から始まることによって、放射状に形作られていた。この中心が沈黙である。」
「古代の言葉は繰り返し、この沈黙という中心に帰り、つねに改めてこの中心から始まるようにできていた。・・・」
●奏でることで静けさが感じられる楽器
ライアーやグロッケンの響きは、奏でられることで、より「沈黙」や「静けさ」を味わうことができます。
おしゃべりな子どもたちも、不思議なことに、これらの楽器の響きは、皆んな大好きです。
遠い世界から運ばれてきたような、その音のきらめきの中に、どこか神聖さが感じられるからでしょうか。現代の子ども達も、神聖な響きが本当は、とても好きなのです。
そういえば、「まわそ、まわそ」も「手のお花」も皆、どこか古い聖なる調べを歌っているかのような趣があるかもしれません。
●人と人のあいだにあるものを美しく感じる
自分と人。
わたしとあなた。
人と人とのあいだにあるものが、美しく感じられると、とても幸せな気持ちになります。
人は、皆、対話を求めているのです。
小さな子も、大きな大人も。
人と人のあいだにあるもの。
それを手を使った動きの言葉、「手遊び」で体験しているのです。
静けさとあたたかさ、力強さを大切にした手遊び、メルヘンの講座です。
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