俺は彼女を忘れられなかった。
部長の許可をとり、何も考えず空港までただ走った。

『まもなくパリ行きの飛行機が出発します』

エスカレーターに綾子の後ろ姿が見えた。
俺は必死にその背中を追った。間違いなく彼女だった。

「綾子!!」

彼女は振り返った。


違った。。

「す、すいません。。」

しかし、その女性の先で綾子も振り返っていたのだ。
「佳祐、、、なんで?」

「お前の夢だったんだろ。。。帰ってきたらうまいケーキ食わせろよな。」

彼女は下を向いている。

「淋しいよ。けど俺はいつでもお前の味方だった。それはこれからも変わらない。」

「でも、、けいす・・」

「俺は待ってる!!!!だから、行ってこい。。夢もお前を待ってるはずだ。」
彼女は下を向き言った。

「ありがとう。」

「こいよ。。」

「うん。」

そして抱きしめあった。

『まもなくパリ行きの飛行機が出発します』

綾子を乗せた飛行機から出る雲は、夢を描くホイップクリームに見えた。