講義の際の留意点をまとめてみた。
1. 環境
教室の環境(温度、明るさ、私語対策など)に配慮し、集中できる雰囲気をつくる。
長時間の講義は集中力が途切れてしまうため、適宜休憩を設けることが重要。
休憩時間は、聴講者同士が交流したり、質問したりする時間として活用する。
時間管理を徹底し、予定時間内に収めるよう心がける。
2. 参加型
主体的に学習に取り組めるように講義中に参加を促進することが重要。講義を単なる情報の注入ではなく対話的なアプローチで行う。
アクティブラーニングを取り入れた講義は、モチベーションやエンゲージメントを向上させ情報の定着や必要なスキルの習得につながる。質問したり、意見を述べたりできる環境を提供することで、理解度が深まり、より深く考えることができ、記憶にも残りやすくなる。
(1) 質問や意見を求める
(2) グループディスカッションやアクティビティを取り入れる
(3) ロールプレイングやシミュレーションを行う
単に知識の暗記ではなく、背景にある原理や考え方も説明する。理論だけでなく、実践的な演習や事例の紹介を通じて、学んだ内容を実際に体験する機会を提供できるとなおよい。理論を現実世界に応用するスキルを身につけることができる。
3. 学習目標
講義の冒頭で、何を学ぶべきかを明確に示すことが重要。
目標を設定することで、目的意識を持ちモチベーションを維持することができる。
4. 理解度や興味関心
最新のトピックスや研究成果を取り入れ、聴講者の好奇心を刺激する。
ユーモアを交えたり、身近な事例を示したりするなどして惹きつける。
内容が興味や関心に関連していることが重要。実生活や職業上の関連性を示すことで、より関心を持ち、情報を吸収しやすくなる。
講義内容を始める前に、理解度や興味関心を把握することが重要。
たとえば、
(1) 前回の講義内容のフィードバックを確認する
(2) 質問箱を設置する
(3) アンケートを実施する
反応を見ながら、理解が進んでいるかを確認する。小テストやクイズを行い、理解度を把握する。
5. 明確な内容
わかりやすく、内容が明確で、整理されていることが重要。
専門用語を使いすぎないように注意し、必要に応じて図や表を用いて補足説明する。
理解できていないと感じたら、質問を受け付ける時間を設けたり補足説明を行ったりする。
6. 視覚的教材
理解しやすくするために、適切な教材やメディアを活用する。
(1) 板書
(2) パワーポイント
(3) 動画
(4) 音声
(5) 教科書
(6) 資料
パワーポイントのアニメーション機能や動画を使い、視覚に訴えかける。できれば実物や模型などの具体物メディアを効果的に活用することで、講義をよりわかりやすく興味深くすることができる。ただし、過剰な情報量や複雑な図表は逆効果になることもある。
7. フィードバック
講義の終わりにフィードバックを行うことが重要。
理解度や感想を聞いたり、今後の講義の改善点について意見を求めたりする。学習状況を把握し、次回の講義に活かすことができる。
8. 熱意
知識やスキルを伝えようとする熱意を持って講義を行うことが重要。熱意を持って講義を行うことで、聴講者のモチベーションを高め、学習意欲を引き出すことができる。