こんにちは、ユーロビートです。
今回は、イングランド中部、Peak District(ピーク地方)について紹介します。
ピーク地方にある以下の見どころを、3部構成で紹介します。
・世界遺産「ダーウェント峡谷の工場群」
・SLが走るPeak Rail(ピークレール)
・路面電車博物館「Tramway Village」
各名所は、このように点在しています。
【第1部】 4月21日(日) 世界遺産「ダーウェント峡谷の工場群」
「ダーウェント峡谷の工場群」はイギリスにある世界遺産の一つで、
産業革命時代の紡績業に大きな貢献をした紡績工場(Mill)が、
ダーウェント川沿いに点在します。
この紡績工場の1つは、私が住んでいたDerbyにあります。
絹を紡績していたので、Silk Millと呼ばれています。
さて、他の工場を見るため、Derbyからピークディストリクトを走る普通列車に乗ります。
DerbyからMatlock(マットロック)まで、1時間に1本(日曜日は2時間に1本)の間隔で
普通列車が走っています。
【乗車列車】
East Midlands Railway
Class 158
Derby -> Cromford (約27分)
この日は快晴!!
丘陵地帯の車窓がよく映えています。
Cromford(クロムフォード)で下車。
こ線橋のアーチと、斜め屋根の駅舎がある、雰囲気バツグンな無人駅です。
駅から歩くこと約10分、世界遺産の紡績工場の1つ、
「Cromford Mill」に着きました。
そばを流れるダーウェント川を流れる水の水力を使って
紡績機を回していたみたいです。
天気が良く、暖かかったので、マイナーな観光名所にも関わらず、
それなりに人がいました。
高台に上ってCromford Millを見下ろしてみました。
日中なら良いですが、夜は不気味になりそうですw
さらに10分ほど歩いたところにある、Masson's Mill (マッソンミル)。
Wikiにも載っている工場です。
国道沿いにさりげなく世界遺産が現れるのがエモいw
ダーウェント川沿いの遊歩道。
散歩するには恰好の場所です!!
Cromfordから普通列車に乗って引き返し、Belper(ベルパー)で下車。
ここは特急列車が約160km/hで通過する危ないプラットフォームなので、さっさと退散w
Belper駅から歩いて約10分のところにあるStrutt's North Mill。
こちらも一般道沿いに、さりげなくありました。
博物館にもなっていましたが、私が着いた時間にはもう入場できませんでした。
世界遺産の工場巡りは以上です。 引き続き第2部へ移ります。
【第2部】 4月28日(日) SLが走るPeak Rail(ピークレール)
この日も、Derbyからピークディストリクトを結ぶ普通列車に乗ります。
今回は終点のMatlock(マットロック)をめざします。
【乗車列車】
East Midlands Railway
Class 158
Derby -> Matlock (約34分)
National Railとしては終点のMatlock(マットロック)。
丘の上のほうまで住宅が続く、見晴らしの良い町です。
National Railとは反対側のプラットフォームに、Peak Rail(ピークレール)のSLがやってきました。
日本のとは、ひとまわり小さなSL。
Matlock(マットロック)、Darley Dale(ダーリー デール)、Rowsley(ローズリー)の3駅しかない短い路線です。
乗車券は、一日券で大人£9.5 (約1350円)
客車に乗るのに、ドアノブをひねってドアを開けますが、
内側にはドアノブは無く、降りる時は窓から手を出して
外側のドアノブをひねらなければいけません。
これだぁ!! 昔ながらの6人掛けの個室。
古い外国の映画によく登場していたので、憧れでした。
£30~で値は張りますが、食堂車でランチを食べるプランもあります。
昔ながらの客車の食堂車でランチ、なんて贅沢な!!
腕木式信号機が現役!!
監視員付きの第二種踏切も現役という!!
終点のRowsley(ロウズリー)に到着。
駅にある小さな食堂でパスティとアイスを買って、復路の列車でいただきました。
このアイス、日本の新幹線の「スゴクカタイアイス」とは違って、
「スゴクヤワラカイアイス」でしたw
復路で座ったのは、こんな座席。
個室には無い、大きなテーブルがありました。
大きいテーブルがあると、iPadや資料を広げられるので、何かと便利♪
日本の列車にもあればいいのになぁと思いますw
Derbyに戻ったら、まだ午後4時台にも関わらず、どの店も閉まっていましたw
イギリスの日曜日は、店がすぐに閉まりますし、列車の本数も半減します。
では最後に、第3部に移ります。
【第1部】 5月5日(日) 路面電車博物館「Tramway Village」
この日も、DerbyからMatlock行きの普通列車に乗り、
路面電車の博物館の最寄り駅となるWhatstandwellで下車。
直訳すると「何が良く立つ」 変な名前だw
Whatstandwell駅から約25分歩きますが、途中の景色が素晴らしい!!
これがピークディストリクトの風景。
湖水地方やコッツウォルズ地方に負けず劣らずな気がします。
Crich Tramway Village(クリシュ路面電車村)に着きました。
駅から離れているので、99%の人たちは自家用車かバスで来るような所ですw
入園料は、年パスで£19 (約2700円)
園内にはトラム用線路が敷かれていて、様々な種類の古い路面電車が走ります。
2階席に乗車。窓が大きくて開放的!!
座席は簡素ですが、観光したり車窓を楽しむには申し分ないです!!
2階のかぶりつき席からのかぶりつきが、とてもスリリング!!
広場ではパレードが行われていて、賑やか。
5月になり、イギリス人は皆、長い冬の後の夏を待ちわびていたのでしょう。
路面電車の資料館も充実。
ここだけで2時間、余裕で潰れましたw
園内にあるパブで、1パイントのシードル(現地ではサイダーと呼ぶ)に酔いしれ♪
という感じで、3週間連続のピークディストリクトの観光が終わりました。
3部構成で長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた(^^)