ソウルメイトⅢ | タロットリーダー碧海ユリカのスピリチュアルコラム 碧海ユリカと読む「奇跡のコース」

ソウルメイトⅢ

(承前)またまた夢を打ち砕くどころようなことを言います。「ソウルメイト=幸せをもたらす相手」とは限らないと述べましたが、同じ「運命の糸の相手」であってもそれが「負のソウルメイト」とも言うべきケースが確かにあるのです。ある相手との関係でそれこそ魂レベル・霊的レベルに響くような辛い経験を、これでもか、これでもかというくらいの長く苦しい経験をする。「腐れ縁の相手」とも言えるでしょうが、これも自分に変容をもたらすきっかけとしてそれらの苦しい経験をしているのだという見地からすればやはり「重要な影響力を持つ相手」=一種のソウルメイトとなってしまう。つまり苦しければ苦しいほどその後の変容が大きいものになる。こういう場合、自分と相手との双方が一緒に変化してその後は良い関係になることもあれば、変化したとたんにお互いの役割が終わってしまい同時にその関係も終わるか変質することもあり、片方だけが目覚めてしまって相手を残して立ち去ることもある。これもどれが正しいとは決められない難しい問題です。


リーディングでこういうことに遭遇した場合、「さっさと断ち切るべき」と出ることもある一方で「苦しいけれど貴方にはどうしても必要なことだから頑張って続けてください、いついつ頃になればブレイクできるでしょう」と出ることもあります。ここには以前「運と意識」で述べたメカニズムも作用しているので、「意識を変えなさい、これはあなたにとってはもう不必要な苦しみです」なら「断ち切るべき」になるが、逆に「意識を変えるためにはこの経験を通過しなくてはならない」「今ここで中途半端に止めてしまうと、次もまた同じような経験を繰り返すでしょう」なら後者になる。人によりニュアンスが微妙に異なった形で現れます。もしもあなたがどうしてもこういう経験を避けたいなら、あらゆる機会を利用してまず自分の意識を見直し作り変える、という作業をしておくことです。


そのためには例えば、初めに挙げた(2)と(3)のケースを考えてみて下さい。これは、裏から見れば「出会う全ての人、関わる全ての人を自分にとってのソウルメイトにしてしまうこともできる」となります。つまり、どんな相手であってもたとえ短い間の関係であってもその人を「自分を変容させてくれる影響力を持つ、自分にとっての学びの教材」にしようと思えば、それは自分の姿勢しだいでできるのです。そういうつもりで日頃から人間関係を捉え自分を見直していくようにすれば、その後の大きな出会いがかなり良い方向に修正されてくるはずです。


最後に、「この人はソウルメイトかどうか」などと悩むのは全くのナンセンスです。そんなことを考える暇があったらまずとにかく自分をオープンにして誠実に相手と関わってみること。つまり相手や、相手との関係を自分の思い通りにしようという「操作」manipulationをしないで関わってみること。そうすればおのずとわかるでしょう。先に知っておく必要などありませんし、ましてや「出会い方」のマニュアルなど(出回っているようですが)あり得ようがないのです。