新年は……、明けたんでしたっけね。



冗談です。

体調悪し、ヒマさえあれば臥せっております。

ツリーも輪飾りも放置です。

のっぴきならない用事以外では全く出掛けず、終始引きこもりです。



そんな中、一昨日も朝っぱらからゴロゴロダラダラする私を尻目に、

「初釜に行ってきまーす。その後は赤坂の福田家さんで新年会」

と、さっぱり髪をなでつけ、お懐紙を持ってさっさと玄関へ向かう夫の背中に、

「ふん。あの手の料亭の味には興味ないやい」

と、捨て台詞を投げかける腐れ女子のわたくし。

「良い子で寝てなさいねー。ご飯待ってなさいねー」

と、相手にされずに閉まる扉。



親鳥的本能を持ち合わせていたのか、私へのエサ管理に責任感を持ったようで、自分が外出する際にはせっせと食物を運んできてくれます。

親子丼を作ったり、お野菜を彩り良く炊いたり、普段の食卓であまりお目に掛からないものが(え?)色々いただけます。


暮れのお節も全部作ってくれました。





というか、近年いつものことですが、今年の私は猫の手にもならず、最初から最後までまーったく手伝いをしませんでした。

あ、金柑の種取りだけ、やりました。




伊達巻きってのも、自分で作るものなのですねぇ…。





夫の実家にて、皆で食すの図。




余談ですが、義母、義兄嫁、義妹、誰もお節など作りませんし、毎度「ホント、こんな奥さんが欲しいわ~」と合唱だけしています。

反面教師でしょうか。



先だっての七日には、

「無病息災よ~」(とうとうカマ言葉に…)

と、七草粥を作ってくれました。




カマスの幽庵焼き添え。



ちなみに、私はカマスという魚を自分で購入したことはありません。



「いつもすまないねぇ。仕事もあるだろうに……ゲホゲホ」

「べつにー。弱ってるモノに寄り添って自己価値を認識できる感じ、楽チン、サイコー」

「……」


要するに、非常に俗っぽいナイチンゲール症候群でしょうか。




昨日は、やはり寝ていたいところを、インビを頂いたのでせっかくだからと、神楽坂はアグネスホテルで催された「ART@AGNES アグネスホテル アートフェア2008」に参りました。



 前回の図、サイトより拝借


ホテルの客室をギャラリーに見立てた現代アート展、今年で三回目を迎えるフェアで、大盛況なわけですが。


面白い試みなんだけど、なんか、ベッドに「ぽん」と置かれていても、風呂場やトイレに飾られても、引いて見られないというか、モノヂカラが訴えて来ないというか……、私のキャパが狭いのか、イマイチ冷静に美術鑑賞する視点にも立てないし、物欲も湧かない。。。

しかし、招待を下さった清澄のギャラリー『SHUGOARTS』さんのブースは、やはりテイストが好きというか、作家さんを両方知っていたからか、俄然「いいもん見た」という気分になってしまい(贔屓目)、物欲も復活いたしました。

そして思いも掛けず、久々に予備校時代の友人(出展者)と遭遇したりして、はやり多かれ少なかれ刺激をゲットし、「行かないよりは、やっぱり行ってみるべきだ」という思いを新たにいたしました。

そしてそして、「生まれ変わったら、『投資目的を(あまり)持たないアートコレクター』という人生が、やっぱりいいな~」(そんな職業は無いでしょうが)という、あまり意味の無い思いも新たにいたしました。



その後、疲れ果てたところに、松屋でどうしても見たい展示があるのだと主張する夫に引きずられ銀座へ。


『小堀遠州 美の出会い展、現在20分待ち』

「ゲーッ!なんだそりゃっ」


やだやだやだ、そんなっ、へうげもんワールドを雑踏のデパートで~!と、カエルコールを連発する私に呆れ、わかったからー、もーっ!と、そのまま地下に潜って、銀座線に乗っかって帰って参りました。


「ごはん、どーする?」

「あんまり食欲無い。おにぎり買って帰る」



その後、渋谷の東急東横の雑踏に再びグラッと来た私は、

「買い物して帰るから、先に帰って寝てなさい」

と背中を押され、ひとり突風の中をとぼとぼ帰路に。



そして、家に着いた途端に倒れ暴睡していた私に、「ごはんよ~」の声。


真っ暗な部屋から明るい居間に「のそ~」っと出てみると、お出汁の良い香り。

出来立ての、お豆腐とじゅんさいのお味噌汁と、温かいだし巻き卵。




「おーっ、五臓六腑に染み入るーっ、カンドーッ」

「買ったものばかりじゃ、さびしいでしょ」



素晴しい。どうぞ、このままステキ男子への道を突き進んで下さい。

福田家さんよりも、いや、濱田家さんよりも、かんださんよりも小十さんよりも、「こっちのほうが絶対旨いや~!」と勝手なことを思う私の感覚は、きっとそんなに間違ってはいない筈。


自慢?

えい、勿論。

いつまでゴロゴロしていましょうか。



そして、そんな夫を心から「お母さん」と呼べる日も、そう遠くないような……。


* * * * *


ちなみに「お母さん」は先ほど、『小堀遠州』を見に、寒空の下を銀座に向けて出掛けていかれました。

「煩い子供がいないほうが楽だから」と。


今夜のご飯は何でしょう。。。