15、6年前、敬愛する母の従妹が出した本「LAQUER & SILVER」は、溜息が出るほど美しい、漆と銀が織りなす東洋と西洋のハーモナイゼーションを食卓上に見せてくれました。
以来、ことある毎に銀器や黒い漆に目が行き、許される限りは買い集める年月。
黒と銀でパーティをまとめるのも大好きです。
しかし、世の中に何故か真っ黒な漆の供給が足りていない。
デパートの漆売場など見ても、
「朱が主流なんでねぇ。地味だし中身がきれいに見えないから敬遠されるんですよ」
なんて言われて、あっても濃い溜塗りがほとんど。
地味? きれいに見えない? そうかあ???
まぁ、オーダーすればよいことなのですが、やはり「出会い」を求めてしまいます。
出会える場所で咄嗟に思いつくのがニューヨーク高島屋の3階「ホームコレクション」ですが、かと言って遠過ぎるので、今はたまにアンティークショップで気に入ったものを見かけると即買いしてしまいます。
そして出会ってしまった京都「うるわし屋」さん。
Montrachetさんのブログで見て、
「行きたい、行きたい~!!」と思っていたのですが、祇園祭の際に訪問叶ってがっつり散財しました。
艶やかな漆黒が「これでもかーっ!」と角膜を通過し脳を刺激してくるのです。
しかも、NY高島屋にこんなクオリティのものは無い(という淡い記憶)。
銀器にも素敵なものが色々ありましたが、当然いっぺんに頂くわけにはいかないので、漆に集中しました。
そして、この戦利品を生かすべく到来した宴ネタ。
「神宮花火大会を窓外に眺めながら暑気払いパーティといきましょう!」と、ワイン仲間に声をかけ準備に突入。
そして実家に赴き、箱に入った銀器を持ち出し、並べてみる。
こちら、アンティーク家具屋にひっそりと佇んでいた1920年代の燭台ということでしたが、今回は花器として使用しました。
当日、写真のことなど忘れており、ほぼ食い尽くされた食卓をパチリ。
もう、セッティングというよりはバラバラに放置された感じになり果てていますが、やっぱり黒と銀て綺麗。
彼方を眺める皆さん。
あの空の下はコンサートで大フィーバーしていたのでしょう。
翌昼、36度の猛暑の中、頭痛と共に目覚めた私。
天に突き抜ける夏空が更なる目眩促進に。
テーブル上に纏められていた空瓶を玄関先に移動しつつ、記念の集合写真をパチリ。
強者どもが夢の跡。
ここに運んだのは、空になった瓶だけですけどね……。








