
最近、というか、5、6年前から頓に感じることですが、自分の世代の人がプロデューサーとして力を発揮している時代なんだな~と。
映画「ラブソングができるまで(Music & Lyrics)」を観てきました。
80年代ポップスのミュージックビデオを忠実に再現したようなイントロで、既に大ウケ。
更にコテコテなことには、VH1 の Pop-Up Video 仕立てになっており、完全に過去のものとして茶々を入れられながら扱われているという演出。
その後主人公が「あの人は今」的な番組に出されそうになるのですが、その共演者の羅列がまたドツボに嵌ってしまい、若者がし~んとしている中、独り大笑いしてしまいました。
ダサイ服、ダサイ髪型、ダサイ演出、当時はまさに自分もあれに夢中になっていたわけで……。
友達から聞いた話ですが、「音楽は17歳に聴いた物が一番心に残る」という説があるとのことで、まさにあの辺が私のドツボ中のドツボなのです。
週一度、土曜夜の小林克也を待ちわびたり、FENの「American Top 40」 を必死にエアチェックしたり、そんな自分の愛すべきダサイ時代が甦りました。
あの頃の方が、私にとって音楽は「貴重」なものだったような気がします。
映画は、一度大成功を掴んだ後、過去の栄光にすがって生活をしている主人公と、これまた過去に傷を持つヒロインの、再生とラブストーリーですが、現実に過去アイドルの再生のストーリーを見ることは稀で、ラブストーリー以上に励ましのストーリーとして気持ちの良い作品でした。
そして、制作者は同世代だなーと確信できてしまうあたりも心地良く。
今、時代は私達の世代にオイシイような気さえしてしまいます。
しかし、ヒュー・グラントの映画ってどれもこれもヒロインをキラッキラに輝かせますが、あれが彼の素晴しい持ち味なのだなーと久々に感心。
あんなヒロインになってみたかったものです。
(完全に過去形)
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ところで、打って変わってシリアス視点ですが、「あの人は今」で思い出した事。
8年ほど前、アメリカのテレビの「Behind the Story」という1時間番組で、「あの世紀のスーパースターはどうなった」という仕立てでレイフ・ギャレットの現在に至るまでを辿るストーリーを観ました。
(ご存じ無いかたはスルーで。でも、一応世紀のアイドルだったのです!)
もう悲惨極まり無く、ここまでチヤホヤ後の人生は狂ってしまうものかと、本当に気の毒になりました。
その他にも、もう少しソフトな「Where Are They Now?」という、まさに「あの人は今」というアメリカン・ティーン・アイドルのその後を紹介した番組がありましたが、毎度ポジティブな描き方をされつつも人生のピークを十代に設定されてしまった彼らの描かれていない苦悩と、芸能ビジネスの歪みを観るような気がしていました。