・My Heart Beats For You・ ≪8≫ | きみたちしかあいせない!(ウネ・ヘウンONLY小説サイト)

きみたちしかあいせない!(ウネ・ヘウンONLY小説サイト)

妄想壁のある腐りきったSuper Juniorドンへペンです(^^)
SJの王道カップル、ウネ・ヘウンONLYの妄想小説ブログです♥
たまにウンシヘに目移りします♥お許しを♥
可愛くて仲良しなウネが大好き。二人が笑っているだけで、幸せ。
ウネ・ヘウンは私の命の糧…






世の中は、信じられないスピードで、

目まぐるしく色を変えて進んでゆく。


時という名の点に、

過去という名の栄光を掲げ、未来へ向かってゆく。


たまに泣き、たまに笑い、たまに傷つけ合いながら、向かってゆく。



でも、


ドンへには、それがない。



時という名の点も、

過去という名の栄光も、

未来という漠然とした欲望もない。


それが、俺の目には逆に新鮮に映った。



何の欲もなく、

ただ自分の思うままに生きることのできる、

ドンへのような存在に、強く憧れと羨望を抱いた。



絶滅危惧種のような、そんな佇まい。



消えることを恐れずに、

失くすことを怖がらずに、

ただ、“今”を生きているドンへ。



けれど、現実を突きつけられたら、彼はどうなるだろう。



今まで優しい風を屋上で感じていた彼が、

突然の豪雨に曝されたら。


それも、身一つで、誰もいないところで、

ただ雨に打たれることになったら。



彼だって、俺たちと同じなのではないか。


彼も、傘を求めるのではないか。



必ず訪れる恐怖を取り除くことが出来るのは、

ドンへ自身でもなく、シウォンでもなく、緩やかな屋上の眼差しでもなく、

自分のような気がしてならなかった。



抱きしめたい。今すぐ。



うずく両腕を抑え、必死で向かった。

ドンへは必ず、あそこにいるはずだ。



ドンへが押しつぶされてしまう前に。

ドンへが壊れてしまう前に。


ドンへが消えてしまう前に、どうか――。








きみたちしかあいせない!(ウネ・ヘウンONLY小説サイト)









「――・・・ドンへ、」



久々に声に出した気がした。

そんなことないはずなのに、

この名前を呼ぶ瞬間がどこか懐かしくて、

ドンヘを目の前に、心臓を強く、武者震いさせた。



「ウニョク・・・」



今朝、会っていて良かった、と思う。

朝の記憶は、ドンへは鮮明なままなのだ。

今はまだ昼食の時間さえ迎えていない、午前中だ。



「俺・・・俺・・・」



屋上のいつものベンチにドンへは座っていた。


しどろもどろ、揺れながら声を紡いでいる。

ドンへは多分、今まで経験したことのないような恐怖と対面しているのだろう。


その身体は大きく震え、声にならない言葉が飛び出し、

瞳は、今にも泣き出しそうな涙目だ。



「驚いたよな。びっくりしたよな。

そうだよな。ごめん、ドンへ。本当に、ごめん」


「・・・・・・」



どうしたものか、自分の声も震えていた。

打ちひしがれるドンへは、光の欠片もない。


そんなドンヘを目の前に、

自分がどれだけドンへに光を与えてやることが出来るのか、

神様に力量を試されているような気分になった。

その証拠に、天気だけが異様に良い。



「ウニョク・・・

俺、本当に、記憶が無くなっちゃう病気なの・・・?」


「・・・ドンへ・・・」


「一日しか、記憶が持たないの・・・?」


「・・・・・・」


「この会話も、明日にはなにもかも、忘れてるの・・・?」



何も返せない自分に、ただただ腹が立つ。

ドンへはこんなにも弱っているというのに、何一つしてやれない。

さっきあれほど意気込んだくせに、結局、俺は、臆病なままだ。



「今までも・・・そうだったの・・・?」



ドンへの瞳から、無数の涙が零れた。


決壊したダムは勢いを増し、

ぼろぼろとドンへの頬を転がってゆく。


大粒の涙がドンへの病院服の水色を濃くしては、染み込んで滲んだ。



「・・・そうだよ、そうだ、ドンへ」



ウニョクは見るに耐えきれなくなって、

膝のことも忘れ、その場にしゃがみ込んだ。


そしてドンへを、腕で包んだ。



「ドンへ、よく聞いて。

ドンへは、一日しか記憶が持たない病気なんだ。

俺は、前からそのことも知っていたし、ドンへのことも・・・知ってた」



優しく、囁くような声で、

ウニョクはドンへに事実だけを述べた。


その間もドンへの涙は止まることなく流れ続け、

ウニョクの肩を盛大に濡らした。

ウニョクも同様にして、涙が止まらなかった。



「・・・じゃあ・・・

ウニョクは俺にずっと忘れられてきた、ってことでしょ・・・?」


「・・・・・・」


「ウニョクはずっと、俺を待っててくれてたの・・・?」


「うん・・・」



「ウニョクは俺の・・・、なんだったの・・・――?」



涙声でかき消されそうになりながら、

ドンへは確かにウニョクに問うた。


しっかりと抱き合って、

熱を共有し、心臓と心臓が共鳴する。



この瞬間を、ずっと待っていた。


ずっと、ずっと、ドンへのそばで。



「俺は・・・――、」



この人を、守らなければ。


俺が解放してあげなければ。


好きになったなら、愛してしまったなら、その義務があるはずだ。



「恋人」


「・・・え・・・?」



ふわり、と二人の体に距離を故意に作る。

少しだけ空気を織り交ぜて、じっとドンへの瞳を見つめた。


屋上には相変わらず、

爽やかで清らかな風が吹き抜けている。



「俺は、ドンへの恋人だよ」



ドンへの手をそっと握って引っ張ると、案外簡単に引き合った。

きょとんとしたドンへの顔が、素直に可愛いと思った。



逃げ出すなら――、



今だ。
















「すごい!すごいよ!

本当!ウニョク!!すごい!!」


「え?なに?聞こえない!!」



殴るような風の間を縫って、

バイクは一筋の線を描いて走る。


屋上では感じることのできない感触の風に、

ドンへはいたく感動しているようだ。



「ウニョク!もう!これって!ああ、本当にすごい!!」



こんなにはしゃいで叫ぶドンへは初めて見た。

ヘルメット越しにまでその興奮が伝わってくる。


こんなことなら、もっと早く連れ去るべきだった。

ドンへの声を背中に乗せて、エンジンは一層加速する。



施設を抜け出すのは、思っていたよりも簡単だった。

大きく開いた窓を飛び出し、そこから見えていた駐車場へ向かった。

窓を出るとき、ドンへが手こずったので、ウニョクが台代わりになって助けた。


人目に十分気を使いながら、そこにあった、

キーのついたままの無防備なバイクを適当に盗み、走り出した。


行く当てもなく、気の向くままに。



「ウニョク!」


「なに!」


「どこ行くの!?」


「わからない!」


「え!?」


「とりあえず、何か喰おう!」


「うん!」



どこまでも大声で、二人の会話は成された。

久しぶりすぎる運転だったが、ウニョクは変な自信に満ち溢れていた。


ドンへは両腕をしっかりとウニョクの腰に絡め、

背中にぴったりと頭をくっつけた。


どこまでも行ける気がした。

なんでも出来る気がした。


ドンへのためなら、本当に、何でも。



「ひゃっほー!気持ちいいー!!」



張り裂けそうな風を受けて、ドンへの声が骨にまで響く。

罪悪感も、後ろめたさも、今だけはこの道に落としてしまおう。



今だけは――、



―俺たち、愛し合ってたの?―



この言葉を肯定したい。



恋人だ、と告白した後、

驚きでドンへの涙はぴたりと止んだ。

そして、ドンへは言った。



―恋人・・・?―


―うん・・・、俺とドンへは、恋人同士だった―


―じゃあ・・・俺たち、愛し合ってたの?―


―・・・そうだよ・・・―




大ばか者の、愚か者。


口にした瞬間、「あ、」と思った。

これは、罪を超えて、もはやなんでもない。

もはや、神も呆れるほどの、愚行だと思った。


それでも――、



―そっかあ・・・俺にも、愛してた人がいたんだあ・・・―



朗らかに綻んだドンへの表情を、忘れることが出来ない。


血迷った、とか、

魔が差した、とか、

一瞬の気の迷い、とか、

理由なんてもうどうだっていい。



目が合った瞬間、

ドンへは嬉しそうにはにかむと、照れたように頬を赤らめた。

涙の名残で目が赤いのに、頬も赤くて、つられてウニョクも顔が火照った。


その温度を忘れることが出来ない。



ドンへ、好きだ。

ドンへ、君が好きだ。



溢れる思いに歯止めなんて効くはずがなかった。


このあと、どんな罰でも受けます。

どんな仕打ちにも耐えます。



だから、せめて、今だけは、このままで。

このままで、ドンへの“恋人”をしていたい。




「――・・・ドンへ、」


「・・・え?」


「ごめんな」


「・・・なに?ウニョク、もっと大きい声で言って!」


「・・・・・・」


「ウニョク?」


「・・・いや、なんでもない」




ウニョクは再び前を向いた。


張り裂けそうなすき間を駆けながら、

ハンドルを握りしめ、エンジンを加速させる。


腰に回ったドンへの腕がぎゅっと強くなった。



強く。優しく。そして、温かい。




完璧に青すぎる空の下で、

二人で一緒に風になった。


















━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─



ついに、ウニョクがやったぞーーー!!!(ノ´▽`)ノ ⌒(祝)


みなさん!やりました!おたくのヒョクちゃんがやりましたよ!!!


盗んだバイクで走り出す~♪(O崎豊)



コメ返もままならないのに、更新しています。


絶対まとめてしますので、気長にお待ちください!!


次の更新は・・・あの方の誕生日になるかな( ´艸`)ぐふ♪