高圧縮かつ高音質を謳っている「MP3HD」規格の音声ファイル。
プレイヤーがMP3HDに対応していない場合の後方互換性に対応するため、
1つのMP3HDファイルに、通常のMP3ファイルを埋め込んでいるので、
結局は、ファイルが増加してしまうという結果になる。
御存知の通り、
圧縮の程度は、ビットレートにも依るけれども、
128kHzのMP3ファイルだと、wavファイルの約「11分の1」になる。
それ故、これにMP3HDフォーマットのファイルを合成すると、
結局は、元のwavファイルの約「5分の1」程度にしかならない。
MP3でビットレートを上げてエンコードすれば、wavファイルの約9分の1で済むのではなかろうか。
だから、あまり普及しなかったのかもしれない。
ちなみに、wavファイルからMP3HDエンコードソフトはGUIでなく、
コマンドラインのCUIであれば、無料である。
購入する必要は全くない。
PC操作が苦手な人やネットの情報弱者に狙いを定めて、
フリーソフトで済むものを有料で販売する企業に怒りを覚える。