先日、2TBの外付けHDDが音も立てずに電源が入らなくなりました。
勿論、ディスクを認識していませんので、中身のファイルやフォルダにアクセスすることも出来ません。
外付けハードディスクケースの交換だけで、認識するかな?と思っていましたが、甘かったです。
認識が危うくなった時に、何度も電源を入れ直したりしたことで、どのフォルダに何のファイルがあるという管理情報である、ファイル管理テーブル(File Allocated Table:割り当てのデータ管理部分)と呼ばれるデータ構造を破壊してしまいました。
最初に、「フォーマットしますか?」と出た時に、「また認識するかも?」と思って、変にいじらないことが重要です。
現在も、復旧の途中なのですが、上で述べたパーティションのファイル構造を管理する「パーティション・テーブル」という部分が、見事に破壊されてしまい、ファイナルデータ復元というソフトで、根こそぎファイルを抽出することは可能ですが、そのファイル管理テーブルが破壊されてしまっているので、どのファイルの何番目で作成日も更新日も全部不明で、抽出できるデータは全て1MBで日付は1980年1月1日で、意味不明の数字のファイル名のものだけです。
これはこれで、復旧作業になるのですが、ディスクの容量が小さければ、そうでもなかったのでしょうが、巨大なジグソーパズルをヒントもなしに、再構築するしかないという途方もない作業が待っています。それが判っているので、敢えて別のパーティション・テーブルを復旧するTestDiskというフリーソフトに頼っています。現在、再構築中ですが、上手くいくか判りません。
この「TestDisk」というソフトウェアの使用については、かなり強力なパーティション復旧ツールなのですが、調べもせずに、闇雲にメニューを選択して実行すると、間違えて健全な別のディスクを選択する等、復旧しようとするディスクでさえも、二度と復旧出来なくなりますので、お勧めはしません。
バックアップをするのが面倒で、外付け大容量ハードディスクが、何時でもアクセス出来て便利なので、使用していましたが、今回の出来事を受けて、Blu-ray-RE-DL(50GB)等の光学メディアへの保存をすることに決めました。
バックアップを取っていれば、外付けのハードディスクケースの交換をしてフォーマットするだけという作業で済んだのです。
失って初めて判るデータのバックアップの重要性。
未割り当て(UnAllocated)という状態で、ディスクサイズと使用サイズは見えましたが、ディスクサイズ約1.9TBで、使用サイズ:0(Free)と出ていましたので、当初は、単純に、再度フォーマットし直せば、ファイルにアクセス出来るのでは?と思っていましたが、しなくて良かったです。
突然、「フォーマットしますか?」と出た際に、いじらずに、丁寧に、ディスク復旧ソフトウェアの使用をすべきだったということを、痛い目に遭って知りました。
物理的に破損している訳ではないということが判ったので、勿論、再度フォーマットすれば、新たなハードディスクとして使用できます。しかし、これをやってしまったら、既存のデータの上書きをするので、二度と復旧は出来ません。業者さんに依頼しても、ないものは復旧しようがありません。
データの連続した集合体は、クラスタという単位で構成されています。
そして、クラスタは、セクタと呼ばれる最小単位で構成されています。
ちなみに、試したソフトウェアを列挙します。
ファイナルデータ復元 結果:△ セクタ単位でファイルの断片は復旧できるものの、どれがどのファイルの一部か全く判らないので、再構築が現実的に不可能
完全復旧ドライブ15 結果:✕ ブートセクタを見付けたものの、それが不完全で「パーティションが見付かりません」と出ました。
MiniTool Partition Wizard 結果:✕ パーティション復旧できず、意味不明なファイルを大量に復旧し始めたので、途中でストップしました。
EaseUS Data Recovery wizard 結果:✕ パーティションが見付からない
Paragon Hard Disk Manager 結果:✕ パーティションが見付からない