よくソフトウェアのインストールの画面で、「利用規約に同意する」をチェックしないと、即ち、同意しないと、先に進めないようにインストーラが作成されている場合が多いです。
その利用規約の中をよく読むと、「リバースエンジニアリングや逆コンパイル行為は禁止します。」という旨の文章が必ず書かれています。
これは、何故かというと、リバースエンジニアリングの技術を持って、その行為に挑めば、いれば、ソフトウェアの中身で、どのように処理されているのかを覗くことが可能だからです。
結論から述べると、同意した上でソフトウェアを利用するのであれば、リバースエンジニアリング行為は違法となります。
但し、特殊な手法を用いて、ソフトウェアのインストール時に、この同意画面を飛ばすと、法の抜け道ということで、リバースエンジニアリング行為をしたとしても、罪に問われることはない可能性が生じてきます。レジストリを利用しないportableのソフトウェアで可能です。レジストリを利用するのであれば、インストール作業が面倒なことこの上ないので、インストーラそのものを改変する必要があります。インストーラの改変は、素人では無理です。
しかし、各ソフトウェアメーカーや各ソフトウェア作家さんも、この危機的状況に際して、ただ手をこまねいている訳ではありません。結論から述べると、現在、ほとんどのソフトウェアに関して、この抜け道を利用した方法でのソフトウェアの使用は、出来なくなっています。何故ならば、ソフトウェアを入手するダウンロードページで、利用規約を表示して、「同意する」にチェックを入れないとダウンロード出来ない仕組みにしています。ダウンロード行為が利用規約に同意している行為そのものなのという訳です。
話は、リバースエンジニアリングに戻ります。
ソフトウェアの源となるものは、「ソースコード」と呼ばれます。
流石に、ここまでは、リバースエンジニア行為で遡ることは不可能に近いです。
とあるクラッカー(ハッカーではない)が言うには、「コンピュータが理解出来るものは、人間も理解できる。」そうです。ですが、ほぼ無理です。
オープンソースと呼ばれる活動によって、敢えて、ソースコードを公開しているものもあります。バグの発見やその修正といったメンテナンスを、見知らぬ者(有志の方々)同士でチームを組んで行うことが出来るからです。
逆コンパイルとは、ほぼソースコードに近い状態まで、ソフトウェアを遡る行為です。
だから、そのソフトウェア特有に開発されたアルゴリズムが盗用される可能性が高くなるのです。
ここまで来ると、明らかに著作権侵害になります。
犯罪で言えば、盗んだモノを、判りにくくして転売するという行為になります。
しかしながら、リバースエンジニアの技術は、必要だと私は考えます。
ソフトウェアの作者が故意にインストールしたコンピュータの情報を勝手に盗むことが伏せられていたら、どうされます?
困りますよね。困るだけでなく、盗まれた情報が闇で勝手に売買されて、オンライン・バンキングを利用されている方は特に、預金口座の残高が突然なくなる危険性もあります。
だから、ソフトウェアの解析は必要なのです。
しかし、一般の利用者にはリバースエンジニアリングの技術は必要ありません。
セキュリティ会社や専門の有志の方々が、そのような潜在的な危険性があれば、見付けて警鐘を鳴らしてくれます。
私は、Windows10のアシスタント「Cortana」を完全に無効化したいです。
でも、出来ないんですよね。悔しいです。だから、Windows7を使い続けています。
Cortanaは、どんなソフトがインストールされているかとか何を検索したかとか等々、ユーザーの許可を得ずに、勝手に情報をMicrosoftへ送信しているんですよ・・・。
Windows10を利用する最初に、送信に対する同意画面がありますが・・・・。
やり過ぎでしょ?
個人情報まで筒抜けになるとは、今でも信じられません。
その代償として、Windows10を最後にアップデートは無償としたのです。
はぁ・・・。
私は、今でも、時々、どうにか、Cortanaを削除させる方法はないのかなぁとネットを彷徨っています。
それか、Linuxのどれかを利用しようかとも考えていますが、何せ、商用ソフトウェアがないに等しいので、移行するにもユーザーの受け皿がないのです。
う~ん。