スクリプト言語のPythonは、1991年にバージョン0.9がリリースされました。
そして、Python2が2000年にリリースされ、次に、Python3が2008年にリリースされました。
しかし、Python3は、正式リリースされるまで、バグが多く、ずっとβバージョン(テスト版)だったのです。正式リリースまで、それを揶揄したのか、「開発初期には、西暦3000年に公開予定の理想のPythonとして、Python 3000と呼んでいた。Py3Kと略すこともある」(Wikipediaより引用)という状況でした。
3000年って一体・・・。人類が存続しているかどうかも危ういのに・・・。
同じスクリプト言語のRubyの開発者は、日本人の「まつもとゆきひろ」氏です。
1995年にリリースされました。
主に欧米で圧倒的にPythonで構築されているものが多く、Rubyは欧米では、下に見られている風潮がありました。
しかしながら、twitterの初期のシステムは、Webアプリ開発を担う「Ruby on Rails」という技術で構築されていたのです。
世界のプログラマーの間で、「RubyとPythonのどちらが優れているか」という論争が未だに続いていますが、何も生産しない全く不毛な議論です。
Rubyには、Rubyしか出来ないこと。
Pythonには、Pythonしか出来ないこと。
それぞれ、得手不得手というものがあります。だから、それぞれ、得意な分野で活用すればいいだけの話です。
それに、Rubyでは、「Rubyの言語仕様策定において最も重視しているのはストレスなくプログラミングを楽しむことである(enjoy programming!)」という「楽しさ」に焦点をあてている点が素晴らしいと思います。
プログラミングを学ぶ際、いきなり「C言語」とかに挑んで挫折するより、RubyやPythonで学習して、「プログラミングとはこういうものなのか」と、思った通りの動作が出来た時の喜びを実感して、ある程度習熟して、他のプログラミング言語に移行するのが初学者にとって重要ではないかと、私は思います。
Pythonは、注意点があって、Python2とPython3では、仕様が大きく異なっているため、Python3を学習されることをお勧めします。
今は、ネットに無償で公開されている情報や演習問題などがあるので、便利な時代になったものだと思うと同時に、有り難いという感謝の念が絶えません。