私が尊敬する尾玉なみえ女史の初めての打ち切りではない漫画である「マコちゃんのリップクリーム」の全巻(11巻完結)を,先程,Amazonで購入しました。コレクターとして販売価格が5100円と全巻新品で購入した場合よりも下回っている不可思議さ。
尾玉なみえ先生は,表紙の裏には「お求めいただき感謝です」と書いてあると思いきや,カバーの裏には「古本屋で買った奴,地獄に堕ちろ!」と著作権に関して印税が入ってこない思いをぶちまけていらっしゃいます。
勿論,私は・・・・。
中古品を購入しました・・・・。
だって,あまりの品薄で新品が現存していないんですものwww
仕方がないのです。
嗚呼,不憫で仕方がないです。
マコちゃんのリップクリームの主人公は,マコという小学生の女の子です。
主人公のマコちゃんはこんな恰好をしていますw
たまたま見付けてビックリしました。
塗ればどんなものにも変身してしまうという「謎のリップクリーム」を,魔女の「ザイアー」は,魔法の師匠から強奪し,私利私欲で使いまくったがために,徐々に石化するという呪いをひっかぶってしまいました。(ホントにひっかぶったと書いてありますw)
とある公園で,偶然か必然か,主人公マコと魔女ザイアーは運命の出会いをしてしまったのです。
石化の呪いを解く方法(条件)とは,「心清き子供に善行をさせる」ことなのですが,話を半分未満しか聞かないマコの強引さ,強引な解釈をするザイアーは,「謎のリップクリーム」を使わせてみることにします。
丁度良く,マコちゃんが好意を寄せる男子が偶然,同じ公園の池で溺れているところに遭遇します。
かくして,マコは,「謎のリップクリーム」を使って,難問奇問を「やわらか脳」による柔軟な発想で,カオスのような状況で解決(?)していきます。
リップクリームを使った直後,ザイアーの石化した手は元に戻ったのですが,あまりの災難に今度は顔が石化してしまいました。
最初は,リップクリームの善行使用により呪いが解けていくと思いきや,マコが使用する度に変身した姿に関連するものに変わってしまいます。
うんうん。これは,打ち切りギリギリの綱渡りギャグだねと思わせる,ファンならではの抱腹絶倒のギャグ漫画です。
私は,本屋さんで普段,購入するものは,プログラミング関連の書籍しか買いません。他は六法全書くらいです。
尾玉なみえ先生の「少年エスパーねじめ完全版」(週刊少年ジャンプで連載わずか13週で打ち切られて,講談社が10年後の時を経て,版権ごと買い取ったのか経緯は定かではありませんが,かろうじて生き残った没ネームを織り交ぜて500ページ程度に仕上げて販売しました(過去形))を,偶然,新品を見付けて,即,買いました。新品未開封ならば,950円くらいのものが,7000円くらいするプレミアものなのです。買い手がいればの話ですがw
週刊少年ジャンプで打ち切られた「純情パイン」も同じような目に遭い,講談社が同じルートで完全版として蘇らせました。これも500ページくらいあります。
「アイドル地獄変」は,ヤングジャンプで連載されたのかな・・・。詳細は知りませんでしたが,新品がないので,仕方なく勇気を出して,1円+送料約250円で,同じくAmazonで,カートに紛れ込んでいるのに気付かず間違って買ってしまいました。慌てて販売元に,「遅く発送されるのであればキャンセル扱いしていただけませんでしょうか。」と,こじつけのような理由でメールしたところ,「急いで発送致します。」と返信がありました。親友曰く,「それはキャンセルの御願いじゃなくて,督促だよ」って・・・。慌てていたので思考が鈍っていたようです。無事,届いた1円の古本,状態はものすごく良かったです。読みました。結局,ツボに入り,時間を持てあました時に,読み返したりしています。内容は,ほとんど覚えてしまうまでに・・・。
分厚くて随分と場所を取るので,電子書籍版が良かったと,かなり後悔しています。
尾玉なみえ女史と編集担当者の会話のやり取りがあるのですが,伝えたい要点だけ書くと,「尾玉なみえ作品が本棚にあることが家人や友人に発覚すると人格を疑われかねない(それが判るのは熱烈なファンだけだろ!?と強烈なツッコミを入れました)ので,電子書籍としてタブレットの中に仕舞い込んでね!」という講談社の宣伝でした・・・。そこに至るまで,常人では意味不明な(ファンであれば理解しようとどうにか努力する)やり取りがされており,時間の無駄なので二度と同じサイトは閲覧したくありませんw 中身がないからですw 所詮,講談社の宣伝だった訳ですし。
しかしながら,「人格を疑われかねない」書籍と堂々と認めるとはね・・・,私は,その類の漫画は,尾玉なみえ先生のものだけしか買っていませんけどね。
ハイ!私,たった今,嘘をつきました。買いました。
うすた京介氏の「すごいよ!マサルさん」は全7巻揃えましたが,ブックオフで売り払いましたw
ぶっ飛びそうであか抜けている作品って,そうそうないんですよね。筋が通らないナンセンス漫画って,ホントに微妙なんです。面白いのと全く面白くないのとの落差が激しいからです。
尾玉なみえ先生は,連載されたかと思えば,数週で打ち切りの憂き目に遭うことが当然でした。それでも,少しだけでも連載するので,めげずに偉いなぁと尊敬しています。こんな健気な姿勢を心ない2chラーは,「ゾンビ作家」と称していました。しかし,「マコちゃんのリップクリーム」の連載が長期化するにつれて,本当は喜ばしいことなんですが,2chラーは「ゾンビになりそこねたゾンビ崩れ作家」と揶揄していました。今でもボロクソ書かれています。こういう書き込みを見ると非常に悲しくなります。
尾玉なみえ先生は,その事実を知っており,3度ほど「なみえ」と名乗って書き込んだそうです。
最後の書き込みでは,正体をバラして次の通り書き込んでいます。
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174 名前:ガーマン・カウパー[] 投稿日:2000/12/29(金) 05:31
なみえです
ピュア4の35から参加させていただきました。
どおせ打ちきりなので、1回ぐらいと思い参加したのが今週の水曜日の夜中2時ごろでした。
でも,そん時は、あまり返事がなく、7時3分ぐらい迄自作自演してました。
参加したのは、水曜日と今回の二回だけです〈証明はできませんが・・)
皆さん凄いムカツかれるかもしれませんが、わたしはこのレス読むのは、とても楽しかったです。
愛すると憎むは同義がもっとうの私にとって、これお読むのわ、ふぐの白子お食べる位楽しい事です。
これで、「お前の事なんか話しちゃねーよ!自意識過剰なんじゃねーの!この公衆便所!」
なんて、返りがあれば興奮ぎみです。
たいへんな強がり、書きました
愛されたいとも、かなり強く思っているので、愛してもして下さい。
ちなみに、おっしゃん、さとちゃんはアシスタントです。(あと、とっしーって子もいます)
あと、名前お、なみえと打ち込んだのわ今回いれて2回だけです。
そして、赤毛のアンはおもしろいです。
さらに、もう2度と書き込みしませんので許して下さい。
皆様、本当にありがとうございました
尾玉(ガーマン・カウパー)なみえ 」
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時期としては,週刊少年ジャンプで連載された「純情パイン」が打ち切られた直後の頃だったので,半ば自暴自棄気味ですね。しかし,何の脈絡もなく,赤毛のアンの話をしてくることがすごい・・・。ぶっ飛んでますぜw (純情パインに登場する主人公の担任の名前が「飯岡(しゃりおか)あん」と,アン・シャーリーから由来しており,その風貌も大人へと成長したアンらしく描かれていますw ここまで説明しないと普通のファン以下の方々には意味不明になりますw)
「愛憎の変」という表現の意味を流石,理解していらっしゃる。
しかし,2chラーは,容赦がないのです。
そして,私は,尾玉なみえ先生と二人きりで,お話する勇気が欠片もありませんwww
何を話して良いのか皆目見当も付きませんw
でも,ファンレターを送ろうと本気で思った唯一の人物なのです。
それも余った年賀状を,お盆あたりに出そうかと企てましたw
この行動を心配に思われたのでしょうね。本気でやり取りをしないといけない関係になったら困ると家族から猛反対を受け,やむを得ず中止しました。実は,キャラ名として使って欲しいというか,尾玉なみえ先生が好んで使いそうな名前を思い付いたのですwww
どうしても,それを伝えたい・・・ く~~~。