梅雨が明けでない地域があります。 | 海の見える家

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努力して諦めなければ、必ず道があると信じて突き進みます。時を間違えなければ。頑張る時に頑張らなければ、努力は結実しないのです。

雨が降りすぎても,降らなさすぎても,困ります。

 

今回,大洪水や大規模な土砂災害を招くような雨は不要です。

 

止まらない温暖化

 

気圧配置と梅雨前線の位置関係

 

これらと,風向きが大きく関係して,福岡県南部と大分県北西部に大雨をもたらしました。

 

状況としては,太平洋高気圧が大きく張り出して,そこに台風が発生すると,高気圧の縁沿いに台風は移動して行って,しばらくしての出来事でした。。

 

台風3号が今回あまり発達しなかったのは,台風が位置する上空のチベット高気圧に抑えつけられていたからです。その台風が北上して梅雨前線を強く刺激しました。

 

平年であれば,台風は梅雨前線にはほとんど影響を及ぼさずにすり抜けていきます。

 

停滞前線である梅雨前線は,今回,台風が過ぎ去った後,南下して九州北部にかかりました。

 

ここで,西からの風が吹き,その風向きが変わることなく,福岡県南部に位置する山を回り込んで,湿気を帯びた雲が流れ込むことで,次々と雨雲が供給されました。

 

普通は,風向きというものは絶えず変化するものです。

 

ところが,今回,同じ方向からの風が吹き,山を回り込んで合流したことで,積乱雲が通り過ぎると同時に次々と積乱雲が発生してしまいました。

 

広島の安佐北区で大規模土砂災害を引き起こした「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」と呼ばれる気象現象が発生しました。

 

これが,今回の大雨の原因なのです。

 

それから,大雨では珍しく,避難指示が出ました。

 

3年前,福岡県八女市で大規模土砂災害を経験したからだろうと思います。

 

ところで,「避難指示」と「避難勧告」は,どちらが強制力が強いと思いますか?

 

これは,言葉を作った人の責任ですね。

 

避難指示は,「避難命令」に近いのです。

 

避難勧告で早めに避難した人には,非常食の提供は基本的にありません。何故かというと,あくまでも「自主避難」だからです。

 

私は,過去,大震災を経験して,その当時,非常時には救助にあたる業務に就いていましたので,「何故,自主避難をした人達に食事を提供しないのだろう。」と常に憤りに近い感情を抱いていました。

 

甚大なる自然災害は,もうたくさんです。