jBridgeは、64bit環境における32bitVSTプラグインを、互換性を持たせる有料のソフトウェアです。
Cubaseには、VST BridgeというものがVer.8までありましたが、Ver.9からはサポートを打ち切りました。
このVST Brigdeですら、32bit VSTを認識できないものが大多数でした。何と為の機能やら・・・。その状況を打開したのが、jBridgeという個人が開発したソフトウェアです。
変換後、音楽制作ソフトウェアであるDAW(Degital Audio Workstation)の代表であるCubaseと、「Vocaloid 4 Editor for Cubase」の併用における、致命的なバグを発見しました。
管理者権限を持たせずにDAWを実行すると、jBridgeで変換したVSTを読み込んだ際に、英語で「jBridgeが適切に動作していない可能性があります。この対策として、実行ファイルのショートカットを作成して、『互換性を持たせる』という部分と『管理者として実行する』という部分にチェックを入れて実行して下さい。」と警告メッセージが出ます。
実際に、その通りにすると、DAWの1つであるStudio One 3 Professionalでは、その致命的なバグが出ないのです。しかし、Cubaseで、何と、「Vocaloid4 Editor for Cubase」の実行画面において、選択した何れのボカロの発音でも、音が濁り、まともに出来ないというものが、致命的なバグというものです。
最初は、「すねて壊れたか?」と思った位です。
「あー」という声が、「ぁ”ぁぁぁぁぁ」と使い物にならない音になるのです。
jBridgeで変換した32bitVSTを読み込ませないように設定した後、Cubaseを普通に実行すると、ボカロの音は、正常でした。
「Vocaloid 4 Editor for Cubase」を利用して、ボカロの編集を行う際には、注意が必要です。
ボカロ編集は、jBridgeで変換したVSTを読み込ませないようにするか、専用の「Vocaloid 4 Editor」を購入するかです。
既に、Cubaseのために開発された「Vocaloid 4 Editor for Cubase」をお持ちの方は、jBridgeを最初から導入しないか、jBridgeを優先させて「Vocaloid 4 Editor」を購入するか、他のDAWに乗り換えるかというという3択になります。
オススメは、不安定なjBridgeを導入しないことです。
個人で開発しているので、何が起こるか解りません。
以上、jBridge導入した際の、Vocaloid 4 Editor for Cubaseでボカロ編集を行うと致命的なバグに遭遇するという非常にマニアックな情報でした。
私は、StudioOne3Professionalでは、PiaproEditoを、Cubase9AIではVocaloid 4 Editor for Cubaseをと使い分けています。
最後として、私見を述べさせて頂きます。
正直な感想ですが、ボカロ編集の操作性は、Vocaloid 4 Editor for Cubaseの方が使いやすいです。専用の「簡単に指定した範囲をロボットボイス(ケロケロ声)にする」等のプラグインも使えますし。
PiaproEditorは、わざとじゃない?と思うくらい操作性が悪いです。
しかも、ボカロ編集専用のプラグインが利用できません。
一度置いた音符(ノート)の伸縮がしづらいのです。
ボカロ編集は、Cubaseで行い、出来上がったものをStudioOneで楽曲の完成品にするという手順を踏んでいます。