こんにちは。

今回は先日見た映画『関ヶ原』について書きたいと思います。

できるだけネタバレにはならないように書いているので、関ヶ原を見るか迷っている人も是非読んでみてください。

 

この映画は司馬遼太郎さんの『関ヶ原』をもとにした映画で、タイトル通り関ヶ原の戦いを扱ったものです。関ヶ原の戦いは1600年に起こったのですが、この映画ではその10年以上前から、石田三成を中心に関ヶ原の戦いに至るまでの経緯を丁寧に書いています。

2時間30分の比較的長い映画ですが、関ヶ原の戦い自体は最後の30分間くらいです。

 

私がこの映画で良かったと思う点は次の通りです。

まず、戦乱の様子がとてもよく分かる、ということです。

戦では情報取集がとにかく大切になります。この映画では伊賀者(忍び)が沢山登場しますが、東西両軍の彼らを利用した諜報合戦の様子もなかなか見ものです。

また、戦場の混乱っぷりも非常によく表現されていると思います。小早川秀秋が東西両軍につくべきか迷うシーンをはじめ、各武将の心情(思惑?)も分かりやすく描写されていると思います。キャッチコピーにあるほど「愛」は重要ではない気もしましたが。笑

リアリティと迫力という面では素晴らしい作品だと思いました。

 

逆にこの映画であれっ?と思った点は次の通りです。

まずはとにかくセリフが早い!映画を見る前にwebで評判をチェックしていたのですが、沢山の人が「セリフが早い上に方言がキツくて聞き取れない」と書かれていました。…その通りでした。方言がキツい件に関しては様々な地方の大名が集まっているので仕方のないことだし(むしろリアルで良い)、重要な情報は意外と聞き取れるのですが、早口については少々しんどかったです。0.8倍速で再生したらちょうど良いかもしれません。

そしてもう1つは某ヒロインの存在意義ですね…。ヒロインとして石田三成との愛を思いっきり描くか、或いは単なる1人の伊賀者としての登場にとどめるか、どちらかにした方が良かった気がします(原作を読んでいないのでなんとも言えませんが)。

超分厚い原作をぎゅっと詰め込んだ感が否めなかったので、映画用にもう少し取捨選択をしても良かったのかな、と思いました。

 

迫力満点の映像はとても見応えがあります!

特に戦国時代が好きな人には一見の価値ありです。

是非映画館で見てみてください!