・・・・・・えぇ~と・・・・・・真っ白・・・・・・汗。゚(T^T)゚。消えたわ・・・・・・。

一瞬にして頭が真っ白!!


取り敢えず・・・・・・気を取り直して・・・・・・。


Birthdayの続きでValentineです。

それはそうと、バレンタインとっく~~~に終わってますね。

13日経ちました。


最初に考えて打ったのと内容が変わってますが、

悪しからず・・・・・・。

何となくは覚えていても、全部は覚えてませんあせる

途中で、下書きにしておけば良かった。

後悔後先たたずですね・・・・・・はぁ~しょぼん




   六花(むつのはな)~降り積もる結晶(想い)~ Ⅲ.Happy-Valentine ①


 空から降ってくる一つ一つの白い雪片・・・・・・。

雪の結晶――――――。


見渡す限り、雪景色で覆われている街並みが、目に入る。

数日前の雪が、寒波の為、一向に減らない。

大都市“東京”が、嘘のように真っ白となり、人の移動がままならないとは。


キョーコは、足元を気にしながら歩く人を、横目にしながらショーウインドウを、覗き込む。

デパートの一角に佇み、色取り取りのチョコレートを眺めていた。

街は、雪に負けないようなバレンタイン色に、染まっている。


雪がどれだけ降ろうとも、女の子の一大イベントでもあるバレンタインは、キラキラ輝く。

雪が降る中寒くて空気が澄んで感じる為か、チョコレートの甘い香りも暖かくふわふわして。

キョーコの心も、ふわりと暖かくなった。


昨年は、共演者やお世話になった人達に、バレンタインチョコレートを贈ったら、

大好評でホワイトデーにお返しが貰えて嬉しかった。

今年も、僅かだがお世話になった人達に、バレンタインチョコレートを配ろうと、

奏江と一緒に大量のトリュフを用意した。


二人で大量のトリュフを用意する事になったのは、

昨年より共演者やお世話になった人達が増えたからだ。


バレンタイン当日に渡せない人には、前もって挨拶と一緒に配り終えた。

今日も、先程配り終えて、帰り道に目的の物を買う為に、デパートの目の前に来ている。

明日のバレンタインに、蓮に渡すチョコレートを買う為である。


奮発して、質の良いチョコレートを手にしようと、考えた。

今年からは、本命チョコレートに、力を入れる。


先程までに、お礼に義理チョコ配りをしていると、

中には義理でガッカリしている男性を見かけたが、

キョーコは気持ちに気付くことはなかった。


ブリッジロックの光もその中の一人だ。

雄生がそれとなく聞いた本命の言葉に、キョーコはハニカミ答えた。


「キョーコちゃん・・・・・・本命チョコって、あるん?」


「はい、ありますよ。

これから買って、手作りで贈るつもりです。

///受け取って貰えれば嬉しいですけど///。

今年、初めて本命チョコレート作るんです。」


本当に、はにかんで嬉しそうに言うキョーコに、光が期待するのも無理はない。

無自覚に罪作りである・・・・・・。


「そうなんだ///。

うっ、嬉しいな・・・・・・。

それでそのっ、チョコレートなんだけど!!」


光がテレテレと言うのを聞いたキョーコは・・・・・・。


「はい。

光さん達、ブリッジロックの皆さんには、日頃からお世話になっていますので、こちらをどうぞ!!

昨年と同様で申し訳ないのですが、お渡しする人数が増えた分、

トリュフの個数を増やすのが難しくなって・・・・・・。

ですが、味は保証しますよ?」


キョーコの言葉に固まった光は、微笑みながらも複雑な表情をしていた。


「えっ?

あっ・・・・・・ありがとう・・・・・・キョーコちゃん。

嬉しいよ。

大切に食べるからね。」


((リーダー・・・・・・不憫・・・・・・。))


二人が見守る中、キョーコが廊下の角を曲がった途端に、元気を無くす光の姿が見られた。


「キョーコちゃん・・・・・・本命・・・・・・居ったんや。」


項垂れて、本命の所をボソリと呟いた光に、二人は掛ける言葉も無い。


 キョーコは、やはり男の人にとって、本命チョコレートとは、気になるものなのだろうかと、

光達の事を思い出しながら考えていた。


キョーコが今目の前にしているデパートの一角は、世界的に有名なチョコレート専門店である。

先程から、並んでいるチョコレートとその値段が、目に痛い。


(勇気よ、キョーコ!!

これを買わないと、始まらないじゃない!)


キョーコの金銭感覚は、庶民よりも更に低く・・・・・・貧乏性とは言わないが、

蓮の金銭感覚とは対極にあった。


(うぅううう~~~~~~。

どれも高いよ~・・・・・・。

どうして、チョコレートにこんな金額が付いてるの~~~!)


蓮に贈るトリュフは、洋酒の入ったビターチョコで、大人の味を目指している。

キョーコは疲れたりすると、甘いお菓子が欲しくなるが、

一緒に居ても、蓮は甘いお菓子を好んで食べようとはしなかった。

その事もあり、普段のケーキ作りの時も、甘さを控えめに作っている。


ビターチョコレートにも種類があるようで、

キョーコは吟味しながら洋酒と相性の良い物を選んだ。


キョーコは、生まれて初めて両想いの相手に贈るチョコを買えた事で、

浮かれていたからか、自分を見る意味ありげな視線に気付くことはなかった。


足元に降り積もる雪も何のそので、サクサク歩いている。

雪の中を歩いて帰るのは心配だからと、蓮が迎えに来ると言い出した時には、

驚きとともに呆れも若干あり、断った。


いくら、このはた迷惑な寒波と雪でロケが延期になり、

雑誌のインタビューと打ち合わせだけになったとは言え、

“敦賀蓮”が普通に街中に迎に来れば、騒ぎになるのは当然で・・・・・・。


しかも、この雪の中を運転なんて、無茶もいいところである。


(敦賀さんって、吃驚する程、心配性よね~。

私、18歳だし、後数年で成人するんだから、こう言う子供扱いはどうかと思うのよね。)


「子供・・・・・・か・・・・・・。」


(私って、敦賀さんにとって、どうなんだろう?

見た目通り・・・・・・やはり、お子様なのかな・・・・・・。

いつから、子供扱いじゃなくなるんだろう。)


キョーコは、白くなる吐いた息を見て、周りの高校生や女の人を見渡した。

大人びた学生を羨ましく思う。


 突然クラクションが後ろから聞こえて、キョーコを含めて数人が振り向いた。

サングラスとウィッグをしていたが、キョーコは蓮だと直ぐに気付いて目を見張る。

蓮は自分に気付いたキョーコに向かって、嬉しそうに手を振った。

歩道側に車を着けると、そのまま助手席にキョーコが乗る。


「おかえり。

この雪の降る寒い中を、御苦労様。

寒かっただろ?

社長から車を借りて来たから、大丈夫だよ。」


思わず蓮の言葉にホケッとなった。


「ただいまです。

・・・・・・この車、社長さんの所有なんですね。

久遠さんが、日本車に乗って右側ハンドル・・・・・・初めて見ます。」


「日本車で、ランドクルーザーと言って、4WDなんだ。

と言っても、社長のだけどね。

これまでにも、数回借りたりしたから、日本車の運転慣れてるよ。」


キョーコが助手席に乗ってから、普通に運転している蓮に感心する。


「何の位待っていたのですか?」


「ん?

そこまで待ってないよ。

キョーコがお店に入っていく姿を見た時間帯から・・・・・・。

歩道側に寄せて待っていたのに、気付かずに素通りするものだから、どうしようかと思った。」


クスクスと面白そうに笑って言う蓮に、キョーコは少し剥(むく)れる。


「久遠さんの何時もの車なら気付きました!!」


ぷいっと窓の方に顔を背ける。


「ゴメン。

怒った?」


「怒ってませんよ。」


エへへとキョーコがはにかんだ。

キョーコのはにかみに、微笑み返す。


「買い物出来た?」


蓮が聞くと、元気な返事が返ってきた。


                                                    続く




次が、終わりです。

28日の夜にUP致しますビックリマーク

車・・・ランクル出しちゃった!!

昔、我が家にありました。