林檎とため息 | poème

poème

何人かの1人でも良いなって思えますような詩集を書けると良いなって思っています

ときには、日常的な恋の話し、あるときは、非日常的なあり得ない空想から生まれた話し、心に響くような文章が書けたら、そう言うブログにして行きたいので、宜しくお願い致します。

喉が砂漠のようにからから乾いて、僕は目を覚ました








真っ暗な部屋

冷蔵庫の明かりだけで、ポツンと座り込む







喉が渇いたな…





砂漠にはオワシスがあって

喉が渇いた旅人がそのオワシスの泉に頭を突っ込み水を一気に飲み干すようなシーンはここにはない








冷蔵庫にあるのは

ビールが3本といつ買ったか分からない林檎が1つが転がっている






殺風景な僕の冷蔵庫
絵にもならないしお腹も膨れない




現実はこんなものなんだと諦めてしまう僕が居た






けれど
とりあえずビールでも良いから飲んでしまおう





からからに渇いた僕の喉に一気にビールを飲み干して






渇いた砂漠にスコールにも似た感覚を僕は覚えた







真っ暗な部屋で冷蔵庫の明かりだけで、ポツンと座り込む



ふぅーとため息をつく


息が白い



部屋が寒いから息が白いのか?




冷蔵庫が冷えていたから息が白いのか?



つまらない事を考えている僕は




明日は仕事なんだな…
現実に戻されそうな僕がそこにいた