逃亡者は北へ向かう柚月裕子さん作東日本大震災の日におきた殺人事件の犯人は不幸な偶然が重なり、やむなく人を殺してしまった若者だった生き別れの父からの手紙を胸に、父を探しに大地震で混乱した被災地を逃げ続ける哀しい読後感が胸に残る物語だった【盤上の向日葵】にも似た主人公の不幸な生い立ちからのその後の生き様は、誰が悪いわけでもないのに陥ってしまう不幸の連鎖が止まらないその切なさ