町田そのこ氏作
【52ヘルツのくじらたち】の作者が書く、色々な形の『家族』の物語。
ネタバレ、少しあり。
普通の家族とは何だろうか、何が愛情で愛情と思っていたものは、実は真逆のものだったり。
誰かを傷つけたことに、ひたすら謝罪を繰り返し伝えることが、実は被害者より傷をつけることになるのだということ。
主人公宙(女の子)が、保育園時代から始まり最終章では、料理で彼女をずっと救い続けてくれた恩人の、料理店を継ごうとする所で終わる。
ひとは、育てられたような価値観を『普通』と思って生きて行くから、世間にでてそれが『普通』ではないことに気がつくことがある。
家族という、狭い世界の価値観で刷り込まれた諸々を、世間に出てのち、どう作り変えていくか、作り変えて行けるのか、
を示す小説なのだと思う。
