あれほど、早く春がきてほしいと、
早く桜が咲いてほしいと願っていたのに、

イナが居なくなったら、早く桜の季節が過ぎてほしいと身勝手に願う。





暖かな昼間に、イナを抱いて歩いた道は
桜ではなくツツジが咲き始めている。


大丈夫だから、心配しないでよイナ。

母はなんとか過ごしている。

ツツジが終わってクチナシも咲く頃までに、

私は泣かずに生きていけるようになる。

なると、良いな。




また抱っこしたい。