楽器の教室に行く。
あいかわらず上手くならない。
でも、前回あまりに情けなくて先生に泣きついたら、先生が姿勢や指使いにこだわらず、好きなように振り回してひいてごらんと言われ、実践してみた。
左ももに載せた楽器の響きが体に伝わってきた。なんて繊細な楽器。
私の腕では、本来この楽器の持つ美しい音色が表現できない。
引いて育てなければいけない楽器。
気負わずやってゆこう。
今日の帰り道に、若者が三人、ギターらしきものを背負って歩いているのとすれ違う。
私も背中に私の楽器を背負う。
私の背にその重さが寄りかかってくる。
その重さが、私をたまらなく幸せにさせてくれる。