─前回のあらすじ─
アナザーブロガーNo.3 ミドドタロスと対峙したセイバーオルタは全く怯むことなく、強力な一撃であっという間にトドメを刺した。
機能停止したミドドタロスに近づくと、アバターブロガー・ミドドタロスさんの音声データが残っており、その内容は本物のミドドタロスは別にいるという事とアナザーブロガーNo.6を奪還する事であった。










【チアキの研究所】

???「留守番とユー君の相手ありがとね。エムンガー」





エムンガー《チアキちゃん!おかえりですぞい!》

チアキ「ただいま。ユー君のカイギアスは特に問題なさそう?」





エムンガー《そうですね。問題なさそうですぞい》

チアキ「ならよかった。あの子は私が育てた可愛いペットだからね。もっと強くなるわよ」

エムンガー《そうですぞい》





チアキ「ねぇ、エムンガー…。何で私に付いてきてくれたの?同じ組織から脱走中の身になってまで…

エムンガー《それは…》





エムンガー《チアキちゃんの事、信頼してるからですぞい!わしはずっとチアキちゃんに付いていきます!》

チアキ「エムンガー…ありがとね」






トコ トコッ





エムンガー《!!》










エムンガー《ごめんチアキちゃん!何か来ますぞい!》

チアキ「きゃっ!!」






ググググッ…











スタッ

???「…久しぶりだな。エムンガーにチアキ…」

エムンガー《!?》

チアキ「!!」










???「ほっこりおじさんの指示でやってきたぞ。お迎えとやらに」

エムンガー《あなたは…》










???「ワイはアナザーブロガーNo.3 ミドドタロス。正真正銘その通り、本物」

【アナザーブロガーNo.3 ミドドタロス





チアキ「…アナザーブロガーNo.3 ミドドタロス。ようやく張本人のお出ましってわけ?」

ミドドタロス「いかにも。もう一体の方は今頃誰かにブッ壊されてるところだろうな。反応無しからして」

エムンガー《何しに来たんですかぞい!?》





ミドドタロス「だーかーらー…脱走犯と共犯者を捕まえにきたわけ。意味分かる?」

エムンガー《わしが脱走犯なのはともかく、チアキちゃんは無関係ですぞい!》

チアキ「エムンガー…」





チアキ「…待って。エムンガーが脱走したのは私に原因があるからよ。捕まえるなら私一人にしなさい!」

エムンガー《チアキちゃん!》

ミドドタロス「気遣い…いいねぇいいねぇ」





ミドドタロス「でもさぁ…ワイは二人共連れていくぜ?






《ステージセレクト!》

エムンガー《!!》

チアキ「!?」















────────────────────










エムンガー《!!》

チアキ「移動した…?」

ミドドタロス「ご名答。ワイは自分の好きな好きなステージに移動させる事が出来るんだぜ」





ミドドタロス「早速で悪いが、力ずくで連行させてもらうぞ。エムンガーにチアキ」

エムンガー《チアキちゃんには指1本触れさせませんぞい!》

チアキ「………」





ミドドタロス「いいからじっとしてろ、裏切り者」

《ポーズ!》










エムンガー(こ…これは…一…体…)

ミドドタロス「フフフフ…」






スッ…











ドガァァッ!!










チアキ「エムンガー!?しっかりして、エムンガー!!」

エムンガー《いててて…》





ミドドタロス「まだ立てるだろ?裏切り者。早くしてくれよ」

チアキ「エムンガーは裏切り者じゃないわ!それは私だけど?」

エムンガー《チアキちゃん…》

ミドドタロス「脱走したことに変わりはねぇんだ。ワイが制裁を加えるのは至極当然の事よ」





チアキ(エムンガーが自ら脱走を図ったわけじゃない…私が話を持ちかけたのよ。あなたのような優しい心を持ったメカは超神課にいるべきじゃない…。あの女は本物の悪魔なんだから…)
















チアキ(元超神課の研究員だった私には分かるのよ…)



第13話「チアキとエムンガー」へ続く。