火葬のとき。

るるちゃんの、すべてが
しずかになってわずか三時間半。

体もだいぶ、
かたく、つめたくなっていた。

でも相変わらずふわふわで
可愛くて、
今にでもまた動き出しそうだった。
なでてるうちにゴロゴロいいだしそうだった。



お母さんに運転してもらって
私がダッコしながら
火葬場にいくと、

大きくて、つめたい、こわい機械。

入り口のところにるるちゃんを
寝かしてくれと言われ寝かせた。

今からこのこわい機械でぜんぶぜんぶ燃やされてしまうんだとおもうと、
涙が止まらなかった。

布団とかはだめといわれ、
最近いただいた
私の大好きな紫のばら一輪と、
私のハンカチと、
お手紙をかざった。

さいごのお別れをしてくださいと言われた。
でも涙があふれて言葉にならなかった。手紙を書いてよかった。


そして、
がしゃんっという大きな音がして
るるちゃんがその機械にいれられ、
一瞬でシュボッと炎に包まれる。

もう死んでいるとわかっていても
苦しいんじゃないかと心配になる。
心臓がぎゅうっとなる。

るるちゃん。るるちゃん。





数十分後にみたるるちゃんは
真っ白な骨だけになっていた。

魂もなくなって、
ついに肉体もなくなってしまった。



るるちゃんがほんとうにいなくなってしまった。

ふわふわな体ももうなでられないし
ぷにぷになにくきゅうだって
もうさわれないし、
大好きな水色の綺麗な目をみることももうできない。
わたしを見てもらうこともできない。

よくふんずけて、
るるちゃんにおこられた立派な尻尾だって

かまってほしいときは、
爪をしまって私が痛くないようにかりかりしてきた優しいお手ても、


ぜんぶぜんぶもうさわれない。
みられない。

大好きなゴロゴロの音
呼吸のおと。
心臓のおと。
変な鳴き声。

きけない。

すべてが記憶でしか会えなくなってしまった。


これから毎日実感するんだろう。

夜遅く家にかえっても
るるちゃんは玄関に来てくれないし

夜寒くても、お布団に来てくれないし

なにかいやなことがあっても
幸せの、おとをきかせてくれないし




るるちゃんが家にいないし

毎日実感するんだろう。



でも、
明日から関西にいくその前でよかった。
一緒にいられてよかった。
最近忙しかったのに、
この一週間ほとんど一緒にいられた。
よかった。ありがとう。

ほんとは、おかしくなってまだ歩けるとき、外にすごくでたがっていた。

一回だしてあとをついていったら、
めが見えなくて、
地面をふみはずしながら
いままでいったことないような
方向に歩いていって、
慌てて家に閉じ込めたから、
るるちゃんはほんとは、みえないところにいきたかったのかもしれない。

最後まで飼い主思いな、るるちゃんだから苦しい弱ったところ見せたくなかったのかもしれない。

でも私はどんな姿になっても
苦しそうでも、
確かに苦しそうなところみたときは、
ぱにっくになっちゃったけど
それでも一人にはしたくなかったし、
最後までそばにいたかった。
ごめんね。

本当は夢を叶えて、ワッペンを見せたかったけど間に合わなかった。
それもほんとうにごめんね。

でも、
ひきこもりで、
こみゅしょうで、
やみやすくて、こんな私が人前にでるしごとをしてて、
なかまもたくさんできてきて、
こんなゆうきをくれたのも、
るるちゃんの、存在は本当に大きいよ。


やっぱり、こうかいばっかになっちゃう。
もっと、しゃしんとればよかった。
もっと、美味しい食べ物とかあげたらよかった。
もっと、なでてあげればよかった。
もっと、いっしょにいたらよかった。
もっともっと、、、。

未練たらたらでダメな飼い主のことは
気にしないで、天国で楽しくやってください。

また来世で会いたいなー
次は私が猫で!
それか、人間の姉妹。

幸せをたくさんありがとう。
だーいすき!



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