しばらくすれちがいの日々が続いている。
あなたはまた海の向こうにいってしまった。
「もう、あっちに帰るの?」
わたしがそうたずねると、
「帰る んじゃないよ。 行く んだって。」
といつも訂正された。
ひさしぶりにふたり、会ったから
どこかぎこちなくて
おたがいなんとなく距離をおいていて
でもいっしょに
ごはんを食べて くだらないこといって笑って はだにふれ合ったら
ひどく安心して
やっぱりとてもとても たいせつなひとなのだ とかんじあえたような気がする。
「元気になったか?」
と、いつも心配してくれるから
それを ただの やさしさなのだと思っていた。
どうしてあたしのことをもう、つきはなしてしまわないの?って
不思議で、もどかしくて
ときには余計に悲しくなったりもしたけれど
生身のあなたに会って 眼をみて 話をしたら
いつもはとても強いあなたの ほんのちょっとのヨワネが聞けたりする。
あたしは あなたのこころに そっとふれることをゆるされてる
恋でも
恋じゃなくても
あなたは あたしの ほんとうにたいせつなひと
もしもいつか
だれかといっしょに暮らすようになって
子どもができて
あなたのことを忘れてしまっても
こころのなかからは、 きっと一生消えないだろう。
あたしはきっと、
あなたのことを、
愛しているのだ。
ずうっと、ずうっと。