しばらくすれちがいの日々が続いている。


あなたはまた海の向こうにいってしまった。



「もう、あっちに帰るの?」


わたしがそうたずねると、


「帰る んじゃないよ。 行く んだって。」


といつも訂正された。



ひさしぶりにふたり、会ったから


どこかぎこちなくて


おたがいなんとなく距離をおいていて


でもいっしょに


ごはんを食べて  くだらないこといって笑って  はだにふれ合ったら


ひどく安心して


やっぱりとてもとても たいせつなひとなのだ とかんじあえたような気がする。



「元気になったか?」


と、いつも心配してくれるから


それを ただの やさしさなのだと思っていた。



どうしてあたしのことをもう、つきはなしてしまわないの?って


不思議で、もどかしくて


ときには余計に悲しくなったりもしたけれど


生身のあなたに会って 眼をみて 話をしたら


いつもはとても強いあなたの ほんのちょっとのヨワネが聞けたりする。



あたしは あなたのこころに そっとふれることをゆるされてる




恋でも 


恋じゃなくても


あなたは あたしの ほんとうにたいせつなひと



もしもいつか


だれかといっしょに暮らすようになって


子どもができて


あなたのことを忘れてしまっても


こころのなかからは、 きっと一生消えないだろう。



あたしはきっと、


あなたのことを、


愛しているのだ。


ずうっと、ずうっと。



今日はなんとなく切ない日。


きみと仲良くなれるかと思ってたんだけど、やっぱちょっと届かないみたいだ。

別にきみに恋をしているわけじゃないし、してたわけでもない。

そんなんじゃあなくって、ただ、もうちょっと腹をわって話したいとずっと思ってた。


でも、きみの目には「わたし」はうつってないみたいだ。



わたしは自分が世界中すべてのひとに理解されるとはとうてい思わないし、 そんなつもりもない。


だけど、わたしはきみのことを知りたいと思ってたんだよ。

それも結局、また叶わなかったけど。



ただひとつだけ、きみのために祈ろうと思う。


どうか、大事なものを忘れていきませんように。 そのときにとらわれて、自分の根源をおいてけぼりにしませんように。ふるさとを忘れちゃったりしませんように。



きみのしらないところで、わたしはちょっとだけきみのために祈る。

否応もなしに、ひきつけられるようなひとがいる。


話したくなったり、顔をみたくなったり、なにをするでもなくずっとそばにいたくなるようなひとが。


彼もまた、そういうある種わたしにだけはたらく「引力」をもったひとだったのだろう。


恋、をしているわけではない、と、思う。


恋、みたいな甘い、あるいはある種の強い感情をともなったものじゃない。


しかし、彼が四国に帰ってってしまうのは残念だ。



そんな「引力」をもった彼だが、あのひとには遠くおよばない。


絶対的ともいえる、あのひとの「引力」には、


抗うことがむずかしかった。




タマシイ   が   ひきあう   ような   カンカク。




こうして物理的に離れてしまった今でもなお、


わたしをひきつけ続けているのだから。

 逢いたいなあ、と空をみて想う。



この前、ひさしぶりにメッセで声をかけたら、とつぜん


「代わりに販売元に問い合わせしてくれないか」


といわれてかなりおどろいた。


そんなこと頼むか?ふつう・・・


と、思ったけれど、


「いいよ」と答えてしまった。


甘いよなあ、と自分でも思う。



そばにはいれない。でも、あなたのためになにかができるのなら、


どんなことでもしたいと思う。



とどかなくても、いい。