4/4にAEAJインスト試験の結果が出たねー

当校生徒さんも無事に合格しました。

よかった、ホッとしています。

こじんまり、細々とでもその分しっかりアフターフォローして試験対策もばっちりお付き合いするので

合格率はほぼ100%です。記憶にある限りですけどねw

 

 

オレンジの植物名を書く時、日本語ではオレンジ、英語圏やフランス、ドイツとかではOrange、イタリアならarancia、みたいに書くわけです。ロシアだとапельсин

韓国だと오렌지、中国だと橙子って書くようです。

もう、こうなると何?ってなるわけですよね。

これを一眼でこれはオレンジなのね、ってわかるようにしたのが学名です。

カール・フォン・リンネが体系化したものとAEAJで学びます。

 

国際的に統一されたルールで表記も決まっていて、誰がみてもこれはオレンジなのねーってわかるようにしたのが学名。

オレンジはCitrus sinensisです。

学名は大文字始まりの属名と小文字始まりの種小名で構成します。

 

でもその前には科名っていうのがあり、その前には目がありってどんどん上に行くと確か界まで遡るわけです。

 

例えばユーカリは

植物界ーフトモモ目ーフトモモ科ーユーカリ属ーglobulus種

Eucalyptus globuls(属・種小名)

みたいな感じで、AEAJでは科、属、種から学びます。

 

ちなみに同じフトモモ科にティーツリーがあるけど

植物界ーフトモモ目ーフトモモ科ーメラレウカ属ーalternifolia

このメラレウカ属はコバノブラシ属のことで

Melaleuca alternifolia(属・種小名)

 

ユーカリとティーツリーは属名からして異なるので

オレンジスイートやベルガモット、レモンなどの同じCitrus属よりもっと遠い存在ってことです。

 

ヒトは

動物界ー霊長目ーヒト科ーヒト属ーヒト種

ゴリラは

動物界ー霊長目ーヒト科ーゴリラ属ー西ゴリラとか東ゴリラ種って分かれるわけだから

※実際はもっと詳細です。

 

ユーカリとティーツリーってヒトとゴリラくらいの違いなわけですよね、ってことは属が同じものはものすごく近い存在ってイメージできますよね。

 

新テキストからは

この科名、属名、種小名、そしてその後に続く

変種名まで学ぶようになっています。

よく見かけるあのVar.●●ってやつね。

このVarはvariety:バラエティの意味です。

ラテン語ではvarietasのvar.

他にも

亜種:subsp.

品種:fなどがあります。

 

さてそして前置き長いけど

③問目です。

 

③学名について誤った説明を1つ選びなさい

A.属名の後、種小名の前に付けられる✖️は同族異種間の交雑種の意味である

B.学名は属名は大文字始まり、種小名は全て小文字で表記する

C.同じ科名の植物は似た特徴を持つ

D.学名は1つの種に対して必ず1つの学名しかない

E.近年の遺伝子解析の進歩により種名や科名が変更になることがある

F.同じ種小名を持つ植物もある

 

解答と解説

正解(誤ったもの)D

例えば真正ラベンダーはいくつかの学名を持っていたりします。

Lavandula angustifolia

現在最も一般的で正式に使われている学名。真正ラベンダーの標準形。

Lavandula officinalis

古い学名。今はシノニム(異名)とされているが、文献によってはまだ使われることがある。

Lavandula vera

「真のラベンダー」を意味する古い呼称。これもシノニム。アロマ業界で見かけることがある。

 

ってことで、新テキストでは

Lavandula angustifoliaとLavandula officinalisを

掲載しています。

 

ちなみに種小名は形容詞なので色々な植物が

同じ種小名を持っていたりするのはごく普通

officinalis(薬用の)なんてのは、メリッサ、ローズマリー

カレンデュラとかあるよね。

 

ってことでまた次回は抽出法の問題を作成予定です。