最近話題の『脱法ハーブ』
脱法って言うくらいですから、
法律上は違法なものではない
ということなのでしょうね。
でもね、そんな語彙つける時点で
怪しいと思うのが人情じゃないですかね。
そもそも脱法ハーブって何かな?って
ちょうどそんな折、7/14池上彰さんの番組で
脱法ドラッグについてやってましたよね。
脱法ハーブっていうのは
植物を乾燥させたものではあるようです
でもね、これ自体にさらに怪しい興奮剤などを
拭きかけたりするものが大多数なのだそうです。
そしてこの興奮剤は違法な薬物と非常に似ている
化学式を持っているものの微妙に異なるので違法ではない。
でも合法とは言い難い
なので脱法ってことなんですってさ。
ハーブって名前つけてるけど、
この植物自体は
実際のところハーブなのかどうかも怪しいらしい
その辺に生えてる只の草を乾燥させてるだけかもしれないのだそうですね。
ほんと
アロマテラピーに携わる人間として
ここで声を大にして言いたい
きちんとした精油専門店や
ハーブ専門店で販売する
精油や純粋なハーブは
全然違いますからね!
ハーブっていうだけで、じゃ、ハーブティーや
精油も大丈夫なの?って
急に不安になる方もいるはずです。
精油を使ったアロマテラピーの歴史は意外に浅く
19世紀になってから本格的に始まったものです。
でも、芳香植物そのものを活用してきた歴史は
もっともっと古く古代からありますよね。
紀元前から植物の香り成分や植物の作用を
人間は拝借して生きてきたわけです。
植物を酢や湯、油
アルコールなどに浸けこんだもの(浸出液)を
薬品として、化粧品として、香水として
活用してきています。
瞑想する時の薫香は植物を燻したもの。
肉や魚の腐敗を抑制するためのスパイス
モグサだって、そうじゃね?
魔よけや厄除けにも植物を活用してきましたよね。
イワシと柊とかね
沈香だってもともとは香りのする木ですよね。
もちろん植物によっては誤った使い方で
トランス状態になるものや
猛毒となる成分もあるのも事実です。
サスペンス劇場とかで出てきた
トリカブトとかね。
※でもね精油専門店や
ハーブ専門店では
そんなものは販売していません。
ただね
ハーブや精油を安心して安全に活用する上で
気をつけなければならないことってありますよね。
アロマテラピーで使用する精油は
100%植物原料なので
100%安心!って思う方がいますが
これはちょっと違います。
あの濃度では自然界には存在しませんから
妊産婦、乳幼児、既往症のある方には使用上禁忌のものもあります。
また過度の使用で気分が悪くなったり、頭痛や吐き気を起こすものもあります。
さらには、香りに対する感受性によっても個々に感じ方が異なります。
これは精油の原料となるハーブも同じです。
でもね、間違っても
脱法ハーブの様なことにはなりませんよ。
それは日常生活で口にするものも同様ですよね。
醤油だってごくごく飲んだら毒になる。お酒もしかり。
何事もほどほどに、常識の範囲で活用してこそです。
ハーブや精油の専門家
(ハーバリストやセラピストやインストラクターなど)は
この辺も考慮して勉強し、専門家として
安全に植物の恵みを活用できるよう日々勉強しているわけです。
NETで検索するとどんどんでてくる
最近話題の脱法ハーブ
直訳したら脱法草だよ。
脱法アロマって直訳したら
脱法芳香とか脱法の香りって意味だしね。
脱法インセンスって直訳したら
脱法香だよ。
意味不明ですよね。ほんと
こんなの買う人いるのが不思議ですよ。
池上さんいわく、購入者で実験しているのと
同じなんですってよ。そんなの作っているヤカラは
自分たちで確かめてから販売するわけなくて
どんな作用が出るかは全くわからないんだって。
勝手にハーブとかアロマとか使うなYO!って
思うのは私だけでしょうか?
※そもそもの目的が全然違うしね。
そんな風に思った次第です。ええ