先日っていっても結構前です。
例のあれね。
認知症と精油のあれ。
TV放映された認知症予防によい精油4種
●昼間・・・ローズマリー:レモン=2:1
●夜間・・・ラベンダー:オレンジ=2:1
※この配分は嗅覚作用においての目安です。
トリートメントなど皮膚や粘膜からのものではないと認識しております。
TV放映直後は
放送をみてない私にまでいろいろなメールが来ました。
その質問などについて書いたのが以下の記事です。
TVで放送された認知症予防と精油について。
※これは主にローズマリーやラベンダーはどの種類を使うのがいいのか?ってご質問
認知症予防に良い精油を他の精油で代用してみる。
※こちらはローズマリー精油がどうしても好きになれない知人の母からの質問
そしてきっと、いや精油について知っている人は
絶対思うだろうな、っていう疑問がありますね。
上記4つの精油の禁忌です。奥さん、これ、また長いよ。ほんと。
興味のない方はスル―してください。
一番、気になるのが「ローズマリー」
ローズマリーってほんと
優れものの精油です。
頭皮のケア、スキンケア、はたまた集中力アップ
記憶力アップ、ダイエット、筋肉痛・・はたまた・・って
でね、今回こんなメールをいただきました。
インスト仲間でもあり、セラピストさんもしている友人です。
「ローズマリー」が認知症に良いのはわかる。
でもね、高血圧の既往症があって薬を服用している人には
禁忌だよね。
でもね、基本的にお年寄りって
血圧が高めでしょ?
もしかして、ローズマリーの血圧上昇作用と
レモンの血圧降下作用のクエンチング効果をも
狙ってこのブレンドなのかな?
っていう、メールです。
おもしろ~っ!思ったんですよ。
認知症予防によいローズマリーの禁忌として
高血圧症の方の使用を控えるというものがありますよね。
でね、ローズマリーの成分の何が高血圧症に良くないのかな?
って持っている書籍で調べてみた。
『アロマテラピーのための84の精油』
ワンダー・セラー著
高山林太郎訳
フレグランスジャーナル社
『ケモタイプ精油小辞典』
NARD JAPAN
『アロマテラピーのための84の精油』から一部抜粋します。
ローズマリー精油は極めて刺激性が強い・・テンカンの人や
高血圧症の人にはむかないと思います。・・・・
この理由が何(どの成分)かまでは書いてなかった。ええ
特にここがポイントじゃね?って思ったのが
体に対する働きのうち
中枢神経の根幹をなす脳にエネルギーを供給し
これを活気づけます。・・・・
よい神経刺激剤になり・・
というくだりです。
では、『ケモタイプ小辞典』ではどうか
ケモタイプってくらいだから
ローズマリーカンファー
ローズマリーシネオールそれぞれについて書いてあります。
実は面白いことを発見。
ケモタイプ小辞典では、
ローズマリー精油が血圧上昇作用が
あるとは記載していません。
さらにね、
血圧上昇作用や血圧降下作用っていうのは
正常に戻す作用を言うようです。
上昇作用は低めの血圧を正常に
降下作用は高めの血圧を正常に
ってことはよ、もともと高めの血圧を
上昇させるわけじゃないってことかね?これ?どう?
ケモタイプ小辞典ではローズマリーカンファーには
神経刺激作用があるためテンカン患者は使用しない。と記載しています。
カンファーと言えば、神経毒性があるケトン類です。
ちなみにシネオールは用法容量を守れば特に禁忌はないともなっています。
この神経毒性って具体的になんなのよ?って
インスト学習していて思わなかった?
マニアックなんでね。
いろいろ知りたくなって調べてみたわけです。
もちろん私は医療従事者じゃないしね
これは私が勝手にこれかな?って思ったことですからね。
テンカン患者さんに禁忌のケトン類は
脳に刺激が行き、その刺激で発作を誘発する可能性があるって
ことだと思うんですよ。フラッシュの刺激なんかも同じかな?って
先述した
体に対する働きのうち
中枢神経の根幹をなす脳にエネルギーを供給し
これを活気づけます。・・・・
よい神経刺激剤になり・・
というくだりです。
これと同じように高血圧症の方へもなんらかの刺激が
行くんだろうな・・って思ったんですよね。
もちろん、この刺激があるから
頭脳明晰作用や集中力アップ作用があるんだと思う。
でね、ローズマリーと高血圧症
ローズマリーのカンファー(ケトン類)が良くない
ではこのケトン類がどのように作用して良くないのか?
これが分かればなんか安心ですよね。
でね、脳への刺激、これによって血圧が高くなってしまう
それって何?って考えた
きっと交感神経を刺激しちゃうんだと思ったわけです。
そして高血圧症のお薬にβ-遮断薬って言うのがあるのを
思い出したわけです。
これって簡単に言うと
交感神経の神経伝達物質のカテコールアミン(アドレナリンとノルアドレナリン)
と関係する受容体に作用するって感じなのですが
※この交感神経の伝達物質カテコールアミンはインスト試験に良く出ます。
このカテコールアミンの受容体(レセプター)には
αとβがあるんでした。
「目でみるからだのメカニズム」P145に出てます。
このβ受容体にカテコールアミンがピタッとはまると
交感神経が優位な状態になるんでした。
※ホルモンはピタッとあう受容体のある器官へ単独に作用するんでした。
高血圧症のお薬の中には
このβ受容体の鍵穴に作用して
カテコールアミンが受容されにくくなるのかな?確かね。
仕組みとしては花粉症の薬に似てますよね。
じゃ、ケトン類がどうなのよ?
きっとね、この逆の働きをするんだと思うんだ。
脳への刺激作用によって交感神経を優位にするっていう
ことではないのかな?なんて思った次第です。
だから高血圧症のお薬を飲んでいる方や
もともと血圧が高めの方は使わないほうがいいってことなんじゃないかな?
もちろん私が勝手にかな?かな?かな?って思っているだけで
実はぜ~んぜん違うかも知れません。
でもね、せっかく認知症予防にいいと思って買った
ローズマリー精油が実は高血圧症には禁忌だった!って
後から知って、急に心配になる方もいると思うんですよね。
TVで放映された組み合わせや使用法は
あくまでも午前中や午後の数時間
芳香浴をする程度の嗅覚作用ですから
あんまりナーバスになる必要は無いはずです。
だって大学の研究だもん。しかもちゃんと病室とかで
芳香させてみたりもしてるわけです。
必要以上に不安になる必要は全くないと思う。
ただし、認知症にいいからって
自分は高血圧症なのに大丈夫かな?かな?かな?って
不安を抱えながら使用するなら、それこそすごいストレスですよね。
高血圧症にはストレスだって大敵なわけだから
心配しながら、使用する意味はないとも思います。
心配なら、お医者様に相談するか
使わないに越したことは無いと思う。
ってことで、最後にね
メールをくれたインスト仲間さんのセラピストの方の
顧客の方がね、私は高血圧で薬飲んでるのよ!
だからローズマリー精油が嫌いなんだわ!
体が拒否してるんだ!っておっしゃったそうです。
なるほどね・・不快な香りは不要な香りって
ことなんですかね。
アロマって本当に奥が深いとしみじみ思った次第です。
そんなわけで
アロマテラピーは芳香療法
良い香り、好きな香りで癒されつつ
おまけとして有益な作用もついてくる
最も基本となることは
いくら○○に良い!と言っても
大嫌いな香りでアロマテラピーするなら
しないほうがいいんじゃないかな。
また1つの精油には
芳香分子が数百種含まれます。
ってことはです、きっと同じ様な作用を持っていて
嫌いな香りではない精油が見つかるはずです。
精油ショップの専門家の方や
精油に詳しい方に相談してみるのもおすすめです。