今日は「アロマテラピー用語辞典」から
精油の製造法のおさらいと、用語の目新しいもの
<変動>
精油に含まれる成分比率の変化のこと
同一学名から得られた精油でも、収穫地域、時期、抽出法によって変動する。
この文章をみると「あ?4択の問題集で見たことあるわ」と思いますよね。
でも変動と太字でワード記載があると「変動?」となりそうです。
<単離香料>
植物の芳香成分の中からある一部だけを、分別蒸留や再結晶によって単利精製して得た香料
化学合成は行っていないが合成香料として扱われることが多い。
この文章は分別蒸留という言葉をみるとピンときます。
<ムエット>
これは細長い吸水性の良い紙で先端に精油をしみこませて軽く振り香りを試しますよね。
試香紙なんていわれてますよね。
ムエットは知ってる?知ってますよね、でもこの上の文章が出題されたら
「ムムッ・・??」とならないように。
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<精油の製造法>
精油製造法に関しては必ずどの製造法も「小論文」できるくらいに覚えましょう。
過去にこの中から小論文の出題があったような?
勘違いしやすいところを自分の勉強も兼ねておさらいです。
<水蒸気蒸留法>
原料植物を蒸留釜にいれ直接蒸気を吹き込む方法と
直接原料植物を沸騰させて精油を得る方法がある。
蒸気を当てる方法には
下から蒸気をあてる一般的な方法
上から蒸気をあてるパーコレーション法がある(固い種や根など)
沸騰させる方法は
直接蒸留法といわれる。
どの方法でも、最後に冷却することで精油を得ます。
最も一般的な抽出法
熱や水による成分の変化に弱い
分別蒸留により沸点の違いを利用して精油成分を得ることができる。
この抽出法では上層に「精油」下層に「芳香蒸留水」ができます。
<圧搾法>
おもに柑橘系の果皮から精油を得るのに用いる
ローラーや遠心法の機械を使用し低温で圧搾する。
低温圧搾法=コールドプレス法
熱による変性がなく本来の精油の芳香がある。
変質しやすいテルペン系や不純物も含まれるので品質変化(劣化)が早い
ここでポイントは変質しやすいテルペン系、不純物による劣化
<油脂吸着法>
精製して無臭にした牛脂(ヘット)や豚脂(ラード)に
植物中の芳香成分を吸着させて精油を得る
芳香成分を吸着して飽和状態になった脂をポマードという
このポマードから最終的に精油を得るためには
エチルアルコール処理により脂を除去する。
温浸法(マセレーション法)と冷浸法(アンフルラージュ法)がある。
オリーブ油を使用することもある。
手間とコストがかかるため商業的にはほとんど行われていない。
ここで大切なのは、
最終的に得られたものをアブソリュートという
油脂が芳香成分を吸着しやすい性質を利用していること。
飽和状態になった脂がポマード
最終的にはエチルアルコールを使用してアブソリュートを得る。
★このエチルアルコールは揮発性有機溶剤抽出法でも使用されます。
<温浸法(マセレーション法)>
油脂吸着法の1つ
60?70℃に加熱した脂肪に芳香成分を吸着させる
ヘットやラードに花を直接浸し芳香成分を吸着させ
ポマード(芳香成分を吸着し飽和状態になった脂)を得る
エチルアルコール処理によりよりアブソリュートを得る。
<冷浸法(アンフルラージュ法)>
油脂吸着法の1つ
常温の脂肪に芳香成分を吸着させる
ヘットやラードを塗ったガラス板に花を敷き詰め脂肪が芳香成分を吸収できなくなるまで
何度も新しい花と交換しポマード(芳香成分を吸着し飽和状態になった脂)を得る。
エチルアルコール処理によりアブソリュートを得る。
<揮発性有機溶剤抽出法>
揮発性のある有機溶剤、石油エーテルやn‐ヘキサンなどに
芳香成分を溶かし出す方法。
エタノールを使用することもある。
溶剤を揮発させた後の中間産物はコンクリート(花ロウ)と呼ばれ
芳香成分、花などに含まれる天然のワックス成分や色素などが混在する。
最終的にコンクリートに対してエチルアルコール処理を行いワックス成分を
取り除き得られたものをアブソリュートと呼ぶ。
溶剤が残留することも懸念されるため精油とは区別する考えもある。
おもに花から石油溶剤で抽出するものをアブソリュート
花以外の樹脂などから抽出するものをレジノイドという。
<超臨界流体抽出法>
液化二酸化炭素(液化CO2などの高圧下では液体化する気体を溶剤として使用する。
加圧することで液体と気体の間の超臨界状態にすることで芳香成分が二酸化炭素に吸着される。
圧力を元に戻すと二酸化炭素が気化して芳香成分だけが残る。これをアブソリュートという。
液化二酸化炭素を使用するのが安全性が高いといわれる。
装置が高価なためあまり一般的ではない。
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参考図書
アロマテラピー用語辞典(社)日本アロマ環境協会
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