アロマインストラクターの「精油学各論」の試験ポイント集
精油学各論では1次、2次ともに30種類の精油から出題されます。
ここで学ぶ項目は全部で11種類です。
詳細は協会発行の最も新しい「資格マニュアル」を参照しましょう。
また精油学には*2008年検定テキストから改訂になっているものがあります。
以前は草本類か木本類との分類だったものがより詳細に
多年草、一年草、二年草、低木、高木などに変更れています。
また、2011年6月にさらにテキストの改訂が行われています。第28回、第29回までのインスト試験は
2008年版、また試験範囲も資格マニュアル2010~2011版の内容です。
改訂となっているものは*印または赤字にて記載し直しております。
記憶の訂正をしてください。
一般名・学名・科名・種類・主産地・抽出部位・精油製造法・主要成分
特徴成分・特性・使用上の注意の11種類です。
項目別ポイント
「一般名」
こちらは、一般名に合わせてその精油の「言われ」や「ニックネーム」・「別名」・「和名」
「エピソード」・「関係の深い人物」などと一緒に覚えましょう。
以下に主なものを記載します
*和名は全て覚える必要はありませんが
私が以前予想問題集などで目にしたものを記載します
イランイラン=「花の中の花」、ジャスミン=「花精油の王」、
フランキンセンス=「オリバナム・乳香」「イエスキリスト」「東方の三賢人」
ローズアブソリュート・ローズオットー=「精油の女王」、
ジュニパーベリー=「セイヨウネズ」、ネロリ=「イタリアの皇女」、
ベンゾイン=「安息香」、ラベンダー=「ガットフォセ・火傷」
サイプレス=「イトスギ」、ベチバー=「静寂の精油」
ミルラ=「マー・没薬」「イエスキリスト」「東方の三賢人」
ローズマリー=「マリア様のバラ」「ハンガリアンウォーター」「若返りの水」「僧院医学」
サンダルウッド=「白檀」、メリッサ=「レモンバーム」
「学名」
学名に関しては、どの学名もしっかりと覚えましょう。
同じ精油でも学名が複数あるものまた一般名や英名と
全く結びつかないものもあります。2次では精油の学名を
属名・種小名でわけて記入させる問題があります。
これはそれぞれ得点される方式なので
当たれば2問GET、全く分からなければ2問アウトだったと思います。
サービス問題だと思って記入ミスのないようにしましょう。
ちなみに・・19回・21回の試験は2回とも同じ精油でした。
<パチュリ>
Pogostemon cablin
Pogostemon patchouli
下のpatchouliが出てくるとシソ科のパチュリだなと分りますが
Pogostemon cablinだと一瞬なんだっけ?となります。
*私はシソ科のパチュリとイネ科のベチパーを混同してしまいました
<ミルラ>
Commiphora myrrha
Commiphora abyssinica
こちらも下が出てくると、???となりやすい学名です。
「マー・没薬」「イエスキリスト」「東方の三賢人」
<フランキンセンス>=乳香=オリバナム
Boswellia carterii
Boswellia thurifera
こちらは、どこにもフランキンセンス、オリバナムなどの名前が出てこないので
特に注意が必要です。「オリバナム・乳香」「イエスキリスト」「東方の三賢人」
<ベンゾイン>
Sytrax benzoin (インドネシア産=スマトラベンゾイン)
Sytrax tonkinensis(タイ産=シャムベンゾイン)
こちらも下が出てくると??になりそう
またベンゾインは抽出部位は「樹脂」
さらに、抽出法もレジノイド(溶剤)抽出法ですね・・
「安息香」
<樹脂系の精油は>
フランキンセンス・ベンゾイン・ミルラ・。
ベンゾインだけは「エゴノキ科」他は
「カンラン科」です。
<ゼラニウム>
Pelargonium graveolens
Pelargonium odoratissimum
こちらはどこにもゼラニウムが出てきませんのでご注意
また学名もl(エル)とr(アール)が入り日本人にはどっちだっけ?となりやすいのも難点です
Pelargonium graveolens
r(アール)をl(エル)で挟むと覚えました
<べチバー>
Vetiveria zizanioides
*Andoropogon muricatus
この学名に関してはテキストから除外されています。
こちらは、はじめから全く違います・・ご注意
抽出部位は「根」これもインスト試験で初の部位ですよね
<レモングラス>
Cymbopogon citraus(西インド型)
Cymbopogon flexuosus(東インド型)
こちら名前もさることながら、西と東では含有成分も異なるので注意
共通の成分はシトラール
ミルセン(西)ネロール・ゲラニオール(東)
「科名・種類・主産地・抽出部位・精油製造法(抽出法)」
科名・種類・主産地・抽出部位・精油製造法(抽出法)」
については、暗記するしかありません。がここはセットで覚えると
効率的てす。
まず科名で分類してみてください。
30種類の精油の中でもこの科名は1つだけなどと言うものは
しっかりと覚えてください。私ならそんな問題を作ります
次に、同じ科名でも抽出法や抽出部位が他とは違うものなども
問題にしやすい精油です。また同じ科名の中にも種類の異なる精油が
あります。草本・木本類も一緒に覚えると効率的です。
そして産地ですがこれは主要な3つほどを暗記しましょう。
産地を書かせる問題はないと思いますが1次の4択には
産地は?だがなんて問題もあるかもしれません。
<科名中登場が1つだけの精油>
ベンゾイン=エゴノキ科・ゼラニウム=フウロソウ科・イランイラン=バンレイシ科
サンダルウッド=ビャクダン科・ブラックペッパー=コショウ科
<抽出部位が1つだけの精油>
ベチバー=根の水蒸気蒸留法・イネ科
<同じ科名でも抽出法や部位・種類が異なる精油>
*シソ科やミカン科の精油などは種類も多く、抽出部位も異なるものがあります。
<シソ科の葉から抽出される精油>
ペパーミント(草)・ローズマリー(低木)・*スイートマジョラム(草×改訂→低木)・パチュリ(草)
*2008年検定テキストから改訂になっているものがあります。
<シソ科の葉・花から抽出される精油>
クラリセージ(草×改訂→二年草)・ラベンダ(木)ー・メリッサ(草)
☆シソ科といえばシソの葉を連想し草本類のみと勘違いしそうですが
ローズマリーとラベンダーは木本類に分類されますので注意しましょう
<ミカン科の精油で抽出法や抽出部位が異なる精油>
ネロリ=花・水蒸気蒸留法
それ以外のミカン科の精油は全て果皮・圧搾法です。
☆注意することは花から水蒸気蒸留法で抽出するので、光毒性はありません
問題にするならミカン科の精油の中で光毒性の無いものは?なんて作りますよね
ミカン科の精油は他は全て果皮・圧搾法ですが
オレンジスイートも光毒性はないと言われます(協会の考えです)
<抽出部位が同じでも抽出法が異なる精油>
ミルラ・フランキンセンス=樹脂の水蒸気蒸留法・カンラン科
ベンゾイン=樹脂のレジノイド抽出法(有機溶剤抽出法)・エゴノキ科
★シソ科のラベンダーやローズマリーは木本類ですね
草ではありません。これは見た目で判断すると混同しやすいので注意しましょう
このほか間違いやすいのは「バラ科のローズオットーやローズアブソリュート」
でしょうか、枝にとげがたくさんあり「木本類」と思いがちですが
「草本類」です。注意しましょう
11種類の項目の中で気をつけたいのが
種類です、草本類・木本類などは見た目と違うことがあります。
しっかり覚えましょう。
<主要成分・特徴成分>
主要成分や特徴成分はセットで、また精油学総論の精油の化学の分類にもなります。
主要成分は2?6つほどをそれぞれ覚えますが、精油の化学にもリンクさせて
◎◎類の◎◎と覚えたほうが効率的です
<精油の成分は構造による分類+成分で覚えましょう>
例えば、アルコール類のリナロールと言う感じです。これは問題を作る際に
明らかに異なる構造による分類と成分をついてくる問題が結構あるからです
オキサイド類のシトラールは刺激が強い・・なんていう問題でしょうか
<主要成分に共通成分がある精油もセットで覚えましょう>
これは本当によく見かける問題です、問題にしやすいからでしょう
★リナロール(モノテルペンアルコール類)
イランイラン・メリッサ・オレンジスイート・レモン・ゼラニウム・ネロリ
クラリセージ・ベルガモット
★ゲラニオール((モノテルペンアルコール類)
イランイラン・メリッサ・ゼラニウム・ネロリ・レモングラス(東インド型)・ローズ
★ネロール(モノテルペンアルコール類)
ネロリ・オレンジスイート・ローズ・レモグラス(東インド型)
★シトロネロール(モノテルペンアルコール類)
ローズ・ゼラニウム
★テルピネン‐4-オール(モノテルペンアルコール類)
スイートマジョラム・ジュニパー・ティーツリー
*マジョラム・ティーツリーの2つの共通成分はポイントです
★γーテルピネン(モノテルペン炭化水素類)
スイートマジョラム・ティーツリー
*マジョラム・ティーツリーの2つの共通成分はポイントです
★クミンアルデヒド(アルデヒド類)
ミルラ・パチュリ
*ミルラとパチュリの二つの共通成分はポイントです
★オイゲノール(フェノール類)
ミルラ・パチュリ
*ミルラとパチュリの二つの共通成分はポイントです
★α‐ピネン(モノテルペン炭化水素類)
ユーカリ・サイプレス・ジュニパー・ブラックペッパー・フランキンセンス
★リモネン(モノテルペン炭化水素類)
ミカン科の精油・フランキンセンス・ミルラ・ブラックペッパー
★カマズレン(セスキテルペン炭化水素類)
カモミールジャーマン・カモミールローマン
★酢酸リナリル(エステル類)
クラリセージ・ネロリ・ラベンダー・ベルガモット
★酢酸ベンジル(エステル類)
イランイラン・ジャスミンアブソリュート
★1.8シネオール(オキサイド類)
ユーカリ・ティーツリー・ペパーミント・ローズマリー
★シトラール(アルデヒド類)
レモン・オレンジスイート・メリッサ・レモングラス
★シトロネラール(アルデヒド類)
レモングラス・メリッサ
★l‐メントン(ケトン類)
ペパーミント・ゼラニウム
*他にもありますが、特にポイントになりそうなものや予想問題などで目にするものは
太字で記載しました。特に抑えておきたいのは
リナロール・酢酸リナリル・1.8シネオール・シトラール・シトロネラール
ゲラニオール・シトロネロールはよく目にする問題です
<特徴成分>
主要成分と特徴成分、特性は合わせて覚えましょう。
ここでのポイントは、特徴成分、主要成分でも特にその精油にしか
含まれない成分、上記の共通成分と合わせて必ず覚えましょう。
<特徴成分のある精油>
アロマテラピーコンプリートブック上巻より
クラリセージ=スクラレオール(ジテルペンアルコール類)
ラベンダー=ラバンジュロール(モノテルペンアルコール類)
パチュリ=パチュリアルコール(セスキテルペンアルコール類)
パチュレン(セスキテルペン炭化水素類)
ジャスミン=cis-ジャスモン(ラクトン類)
サンダルウッド=サンタロール(セスキテルペンアルコール類)
サンタレン(セスキテルペン炭化水素類)
カモミール・ジャーマン=カマズレン(セスキテルペン炭化水素類)
グレープフルーツ=ヌートカトン(ケトン類)
ネロリ=ネロリドール(セスキテルペンアルコール類)
*この特徴成分に関しては、スクラレオール・ラバンジュロールは有名です。
コンプリートブックには記載されていませんが、ユーカリの1.8シネオール
も問題集によっては特徴成分となっています。
<特性・使用上の注意>
特性と使用上の注意はセットで覚えましょう。特性を持つので使用濃度・保管法などに
注意が必要だったりします。
特に、覚えておくべきなのは、使用上の注意の中の使用濃度です。
肌に植物油で希釈して使用するのに協会では1%を上限にするものが多いようです。
他にも、大量に使用すると吐き気や頭痛をともなうもの、光毒性のあるものなどの注意
にも目を通しておきましょう。