奇跡講座 テキスト編 (131) |  なんとなく ヨーロッパ

 なんとなく ヨーロッパ

 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

 


奇跡講座 テキスト編 p.333 – p.335


平安の中では、彼は何も必要とせず、何も求めなかった。戦いの中では、彼はすべてを要求し、何も見出さなかった。優しき愛には、平安の内にそこを去って父のみもとに帰っていく以外に、彼の要求に応えるすべはなかったからである。もし神の子が平安の中に居続けたいと願わなかったなら、彼はどこにも存続できないだろう。暗くなった心は光の中に生きることはできず、闇に閉ざされた場所を探さなければならない。その場所であれば、自分が実際に居る場所ではないところに居ると信じていられる。神はこれが起こることを容認しなかった。だが、あなたはそれが起こることを要求し、それゆえに、それが起こったと信じた。


「ひとりを選び出す」とは、「ひとりにする」ということであり、したがって、孤独にするということである。神はあなたに対してこのようなことはしなかった。あなたの平安は神の一体性の中にあると知りながら、神があなたを離れたところに置くようなことをするだろうか。神は苦痛を求めるあなたの要求だけを否定した。苦しみは神の被造物に属するものではないからである。あなたに被造物を与えた神が、あなたからそれを取り上げることはあり得ない。神は、あなたの狂気の中でもあなたのもとにとどまるような正気の答えをもって、あなたの狂った要求に答える以外になかった。そして、これが神のしたことである。神の答えを聞いて、狂気を手放さない者はいない。というのは、神の答えは、幻想を超えたところにある基準点であり、そこに立てば、あなたは後ろを振り返ってそれらの幻想を眺め、それらを狂ったものとして見ることができるからである。この場所だけを探しなさい。そうすれば、あなたはそれを見つけるだろう。なぜなら、愛はあなたの中にあり、あなたをそこに導いていくからである。
To “single out” is to “make alone,” and thus make lonely. God did not do this to you. Could He set you apart, knowing that your peace lies in His Oneness? He denied you only your request for pain, for suffering is not of His creation. Having given you creation, He could not take it from you. He could but answer your insane request with a sane answer that would abide with you in your insanity. And this He did. Not one who hears His answer but will give up insanity. For His answer is the reference point beyond illusions, from which you can look back on them and see them as insane. But seek this place and you will find it, for Love is in you and will lead you there.


この世界におけるあなたの機能は癒すことであり、天国におけるあなたの機能は創造することだと、あなたは教えられてきた。自我は、地上におけるあなたの機能は破壊であり、天国においてはあなたにはまったく何の機能もないと教える。そのようにして自我はあなたをこの地上で破壊し、ここにあなたを葬り去ろうとする。自我によれば、あなたは塵から作り出されたのであり、受け継ぐものは塵だけである。自我は、自らの論法によりあなたにほどよく満足している間は、あなたに忘却を差し出す。あからさまに残忍になるときには、あなたに地獄を差し出す。


だが、忘却も地獄も、あなたにとっては天国ほどに受け入れがたいものではない。あなたの定義によれば、天国こそが地獄と忘却であり、あなたが自分に経験可能と考えている脅威の中でも、真の天国は最大の脅威である。というのも、地獄と忘却はあなたが作り上げた概念であり、あなたは自分の実在性を確立するために、それらの実在性を実証しようとやっきになっているからである。それらの実在性が疑問視されたなら、自分の実在性も疑われるとあなたは信じている。あなたは攻撃が自分の実相だと信じ、自分の破滅が自分の正しかったことを最終的に証明すると思い込んでいるからである。


自我は時間について奇妙な概念をもっているので、あなたはまずこの概念に疑問をもつことから始めるのがよいだろう。自我は過去に対し多大な思い入れを抱いており、過去のみが時間の中で唯一の有意義な側面だと、最終的には信じている。覚えておくべきは、自我は罪悪を重視することで未来を過去と同様のものにし、そうして現在を回避することによって自分の継続性を確保する、ということである。未来において過去の代価を支払うという考え方によって、過去は未来を決定するものとなり、現在を介在させることなく過去と未来を直結させる。というのも、自我は現在を未来へのつかのまの移行期にすぎないと見なしており、そのつかのまに、過去の観点から現在を解釈することによって過去を未来にもち込むからである。
The ego has a strange notion of time, and it is with this notion that your questioning might well begin. The ego invests heavily in the past, and in the end believes that the past is the only aspect of time that is meaningful. Remember that its emphasis on guilt enables it to ensure its continuity by making the future like the past, and thus avoiding the present. By the notion of paying for the past in the future, the past becomes the determiner of the future, making them continuous without an intervening present. For the ego regards the present only as a brief transition to the future, in which it brings the past to the future by interpreting the present in past terms.