ユトリロの風景 La Maison Rose |  なんとなく ヨーロッパ

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 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

 


モンマルトルのLa Maison Rose(ラ メゾン ローズ)、英語風にいうとピンクハウス。
ユトリロはこの近くに住んでいたそうです。

 

 














モーリス・ユトリロ(1883ー1955)
母親のシュザンヌ・ヴァラドン(1865ー1938)は、男性との関係が多かったようで、
モーリスの父親が誰なのか分かっていません。
モーリスが7才のとき、当時シュザンヌ・ヴァラドンの愛人だったスペイン人のMiquel Utrilloが認知して、
戸籍上の父親となりました。
名前がモーリス・ ヴァラドンからモーリス・ユトリロに変わったわけです。
彼が絵にサインした「Maurice Utrillo V」のVは、 ヴァラドンのVだと言われています。

 

 




La Maison Roseが建てられたのは、1850年頃。
Rue des SaulesとRue de l’Abrevoirの角。(地図の赤い点)
当時はモンマルトルにあった他の家となんら変わらない家でした。




1870年頃に撮られた写真。









1900年頃。






1905年頃、ピカソなどのモデルをしていたLaure Germaine という女性が買って、
壁をピンク色に塗り、レストランを始めました。
上の写真は1910年代に撮られたもの、Laure Germaine、窓にいるのは彼女の夫。
夫も絵描きで、彼の仲間やモンマルトルの芸術家たちがこの店に通ったそうです。




この写真は1920年代に撮られたみたい。





これがユトリロが「La Petite Maison Rose」という題で描いた絵かな。
ユトリロの絵によって、この家は有名になったようです。









ビュッフェも描いています。(1989年)