ルーブルのARAGO |  なんとなく ヨーロッパ

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 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

 

 

4月のことですが、フェルメール展を見た後、ルーブルの中を散歩しました。
『久しぶりだなぁ。』とか思いながら。
 
そしたら、大理石の床にARAGOのメダルがありました。
『えっ。』って感じ。
 
 
 

場所は、「サモトラケのニケ」の前の階段を降りて、
右に曲がるというかUターンするというか、その辺りです。
 
『こんなところに。』
「ダ・ヴィンチ・コード」の映画では、
ローズライン上にあるARAGOのメダルを辿っていったら、
ルーブルの逆さピラミッドに行き着いたという感じだったと思います。
本も読んだけど、『もう読み返さないだろう。』と思った時点で、
人にあげたかダンボールに仕舞ったので、本棚には無いみたい。
 
『じゃあ、ローズラインは逆さピラミッドを通っていないんだ。』
バルト3国の話も終ったので、改めて場所をチェックしたのが下の図です。
 
 
 
 
赤い点が「サモトラケのニケ」がある場所、
緑色の点が逆さピラミッドの場所です。
子午線が両方の点を通るということはないんです。
ルーブルは大きいので、2つの点はけっこう離れているんです。
 
『じゃあ、サン・シュルピス教会のローズ・ラインはここを通っているんだ。』
と思って、地図の上に定規を置いてみたんです。
『?』って感じ。
なぜか定規が斜めになっている。
『この地図は北がちゃんと上になっていないのかな。・・・ミシュランだけど。』
北の方向を示す記号も無い。
オスマン通り(Bd.Haussmann)にもARAGOのメダルがあるので
(9番地か11番地の前の歩道)、その場所と結んでみました。
やっぱりちょっと斜めになる。
『これは、どういうことだろう。』と思ったので、ネットで調べてみました。
 
昔、経度0の子午線がイギリスにもフランスにもあって、
フランスの子午線はパリ天文台を通っていました。
1884年、国際会議でイギリスのグリニッジ天文台を通る線が正式な子午線とされました。
 
パリの天文台(OBSERVATOIRE DE PARIS)は今でもあります。
場所はリュクサンブール公園の南の方。14区。
ここから北に向って線を引くと、ルーブルのARAGOのメダルも、
オスマン通りのARAGOのメダルも通るんです。
しかし、サン・シュルピス教会の中は通らない!
『えー。』って感じ。

下の地図では分かりにくいですが、赤い線の下の端にパリの天文台があります。
 
 
 
 
昔の子午線はサン・シュルピス教会のちょっと東側を通っていたんです。
これはミシュランの地図で確認しました。
『ということは、サン・シュルピス教会の中にあるラインは子午線とは関係ないんだ。』
『そうだったのか。ダン・ブラウンがこじつけたのか。』ということになりますね。
サン・シュルピス教会の中にあるラインを延長すると、
ルーブルの逆さピラミッドの近くを通りますが、
逆さピラミッドの場所を通るわけではありません。
 
フランスの子午線がローズラインと呼ばれたことはない、
という説もネットに載っていました。
 
以上、夏休みの自由研究の発表でした。