サントリーニ (21) |  なんとなく ヨーロッパ

 なんとなく ヨーロッパ

 フランスに住んでいるので、パリとフランスの話が多くなると思いますが、
 まぁ気分で。

サントリーニ


 ( 2007年 夏 )
 貸しバイク屋もあったので、訊いてみたら、
 値段は町といっしょでした。
 50ccのスクーターで1日15ユーロ。
 「16時の船だから、それまでに帰って来るから。」と言っても、
 最低料金は15ユーロだと譲らない。
 4輪バイクは無いみたいでした。

 結局、カフェで昼食をとったりして、港で過ごしました。
 似たような人たちがたくさんいましたね。
 退屈だけど仕方がない。
 そのうちカフェもいっぱいになってしまいました。
 公共の待合室があって、冷房がきいていたけど、
 がらんとしていて、6、7人いただけです。
 そこにいるなら、海の見えるカフェでビールでも飲んでいた方がいい、
 ということなのでしょう。

 貸しバイク屋に、頼りなさそうなパソコンが1台あって、
 インターネットができるみたいでしたが、既に誰か使っていました。
 『どうせ日本語は使えないだろうな。』という感じのものです。

 公衆電話があったので、
 売店みたいなところでテレフォンカードを買って、
 帰りの飛行機のリコンファームをしたり、
 予約してあったホテルに船の変更を伝えました。
 リコンファームが必要なんて、当時でも珍しいことでした。
 ホテルの人が港に迎えに来てくれるはずだったので、
 「船が変更になった。」と言ったら、
 「今日は来ないのか。」と言うので、
 「いや、来るんだけど、ナクソス経由になって、とても遅くなる。」
 と伝えたのでした。
 それでも迎えにきてくれるそうです。親切な人たちだ。

 そんなこんなで時間が過ぎて、
 15時20分くらいから人が並び始めて、
 スゴイ行列になってしまいました。
 さっきまでガランとしていた待合室のあたりが先頭みたいです。
 まあ、本来乗る人と2隻キャンセルになった分で、
 混むだろうとは思っていたけれど。
 切符が手に入っただけでもイイか。

 やっぱり船は遅れました。
 乗った船は常に遅れていましたね。
 他の人に聞いても、やっぱり全部遅れたとか言ってました。
 「時刻表の意味ないよね。」って。

 船が港に入ってきても、まず降りる人が先です。
 かなりの数です。
 トラックなども降りてきました。
 僕の前に並んでいた家族は、母親と娘がケガをしていました。
 バイクで転んだって感じです。
 母親は腕に包帯をして、顎に絆創膏を貼っていました。
 娘は足に包帯をしていました。
 2人とも他にも傷があって、薬を塗っていました。
 なんか痛々しい感じだったけど、南の島にいるのが嬉しいのか、
 わりと平気な顔をしていました。
 父親とか息子も元気だったし。
 やっぱり4輪バイクにして正解だったかな。

 そういえば今回ブルガリアから帰ってくる飛行機でも、
 遅れてきた人たちがいて、見たらアラブ人の家族で、
 3人くらいケガをしていました。
 一人は足を骨折しているみたいで、車椅子で運ばれてきました。
 数日前に交通事故に遭ったとか。
 バカンスって、リスクが伴うものなんですね。
 無事に帰ってきてヨカッタ。