ばあちゃんが余命宣告。
もってあと一ヶ月。
ばあちゃんがばあちゃんなんやけど、ばあちゃんじゃなくなってからもう五年。
ばあちゃんがあたしをあたしってわかってくれた最後の記憶もう思い出せへんねん
でもあの日、ばあちゃんが家にくるって日。
帰ったら、いつもはニコニコ元気にあたしの名前呼んで歓迎してくれんのに、無表情でずっとテレビ見てた。
なんか違うってすぐわかった。
話しかけても、ろれつがまわらない。
おはしも持てない。
脳梗塞やった。
思い出せばずっとずっと症状があったのに。
ばあちゃん、一人で苦しかったよね。
病気からくる物忘れ、不安症やのに、あたしは何もわからずばあちゃんを責めたりした。
友達とばっかり遊んで、ばあちゃんのことほったらかし。お正月も、友達、友達、友達。
ばあちゃんはいつも寂しそうやった。
わかってたのに、あの時のあたしはそんな毎日やった。
親戚が少ないから唯一女の子やった一番年下のあたしを、ばあちゃんはたくさん愛してくれたのに。
ばあちゃんを大好きやったのに、優しくできなかった。
あたしをあたしとわからんくなったとき、そのときもショックで、苦しかった。
今、本当にいなくなっちゃうのかなって考えると、しんどい。
外ではあたしは笑わなあかん
明るくおらなあかん、家族もあたしを悩まない能天気やと思ってるから
ばあちゃんがいなくなることが悲しい
ただただ悲しい
ばあちゃんのことばっか考える
ばあちゃんがあたしは大好きで、ばあちゃんもあたしのこと好きやった
この気持ちどうしよう
今は目もあけるし、声も出してくれる。
