前回の記事のメリクロン苗の話から、私は昔ドラマで観た「私を離さないで」というドラマを思い出しました。


このドラマは、確か三浦春馬さんや綾瀬はるかさん、水川あさみさんが出演なさっていて、内容がかなりショッキングなものでした。

彼らは、臓器提供の目的のために生産されたのクローンで、生殖能力は無かったですよね。


なんだか成長点のある茎から培養されたメリクロン苗と似ていて切なくて恐ろしい気持ちになりました。



植物の世界では、クローンを作ることは当たり前のようにやっていて、それは、コストが安いことや早く生産できるなど、今やその技術は無くてはならないもの

となっています。

クローンであっても、咲いた花は美しく、逞しく育って大きく成長もしますから、愛情も湧いてきます。


でも、もしかしたら人口の減少で世界中が困る問題となった時、人はこのメリクロン技術を使って、作業用や介護用、それこそ臓器提供のために人のクローンを作ってしまうのかもしれません。

もういるのかもしれません。

人が人を作るのは、クローンであっては絶対いけない。


クローンを作る技術が、禁断の領域に入っていかないことを願って、命あるものの意味や尊さを噛み締めて、おそらくクローンではない私の残りの人生を生きていきたいと思います。



メリクロン苗のイエローのクリスマスローズ