おはようございます
お蔭様の朝

無事に生きてるだけでまるもうけ

先日のこと

カンパニュラの花を
リビングに活けて
なんとなく
心地よさに
ふわふわとしていた

ようやく
思いだした
母の命日だった

一生のうちで
母から
小包が届いたのは
指折り数えて両手にあまるほどしかないけど

亡くなる一年前位か
お花の話しから
私が
離れた山際の畑の
ホタルブクロが一番好きなんだ
ぽろりとしゃべった

次の
宅急便に
カンパニュラが添えられいた

ホタルブクロはまだ咲いとらんかったけ~

母はいつものかん高い声で
しゃべった


かあちゃんとは山ほど
確執が有った
私の本心は
ベールにくるんでいたが
その時
私の心が
少し
ほどけた気がした。

何をやっても
母の望む
一番にはなれない私
思いどおりにいかない私
母には、
イライラと
疎ましい存在だった


むかしむかし中学生のころ
頑張って
頑張って
朝練の前自分の弁当を作り
部活やって、帰り道スーパーで買い物して、家族の晩御飯作って
授業中は寝ていたら
どんどん成績が下がった

マチガイナイ(笑)


体重が30ナンキロ位になって
極度の貧血で
倒れた。

フン
あんたが悪い
部活に入るなと
あれほど
言ったのに
入るからだ

鬼のくびを取ったように
言い放たれ

病院には、父といった。

それから
無駄な抵抗を止めたことは
想像に、堅くない

晩年
少しづつ
確執は
ほどいていった

けど

母がなくなって
ようやく
わかった

私は
よく
頑張ったね
エライね

褒めてもらいたったんだ


ほんとは
かあちゃん
大好きだったんだ

死に際
必死のかあちゃんに
かあちゃん
頑張ったね
えらかったね

私の思い…
静かに声をかけた。

穏やかな顔にようやく
かわった


元庄屋の
父方の
地主の財産を
何故か
引き継いだ
意図せぬ人生

姉ちゃんは
お勉強が、良く出来てね
医者になるコースにいたんよ


母の妹が
ホロリ
教えてくれたのは
葬式の時

貰えるはずの原爆手帳も
拒否して
必死で生きぬいた



そんな
カンパニュラの思い…






大丈夫

私は
有り余る愛を
振り撒いている。

貰いたかった愛は
熟成された。

ありがたいこと