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RI治療とは


ラジオアイソトープ

(radioisotope: RI)治療


【内照射/内用療法】

体内に投与(静注、経口)した

放射性同位元素(アイソトープ:RI)や

これを組み込んだ

薬剤を用いた放射線治療で

核医学治療、内照射療法、

RI内用療法、RI治療とも 言われる。


前回は

タイロゲンという薬剤の使用


タイロゲン

甲状腺に甲状腺ホルモンの

産生を促すTSHと同じ働きをする薬剤。


今回は

甲状腺ホルモン剤(チラージンS)休薬法


RI治療は放射線治療の一つ。

甲状腺細胞がヨードを

取り込む性質を利用して放射線を

持つヨード(I-131)カプセルを

内服することにより

体内(甲状腺癌細胞内)から

放射線照射を行う治療。


甲状腺癌細胞に

取り込まれたI-131からでるβ線は、

飛距離が数m程度で

他の臓器への影響はほとんどなく、

甲状腺癌細胞を破壊することができる。


内服1週間後に全身シンチグラフィを

行い、この画像検査と血液検査結果

から治療の効果予測や転移の有無が

わかる。


治療はI-131カプセルを1〜2ケ内服のみ。


カプセル内服後に

一時的な食欲低下が起こることもある。


放射性物質のため

他人への被ばく防止のため

管理区域内で使用することが

法律で決められている。


内服後3泊4日は隔離病棟で過ごす。

ベッドに鉛の覆いがあり、

シャワーの使用回数など日常生活に制約。


甲状腺癌細胞に効率よくヨードを

取り込ませるためには、


アイソトープ検査および治療では

検査の精度を上げ

また治療効果を高めるために、

放射性ヨウ素をより

多く甲状腺に取り込ませることが重要。


そのためには、

血液中のTSHを高めることと

ヨウ素の摂取制限の

2つの準備が必要。


甲状腺刺激ホルモン(TSH)を

高めるには1ヶ月前から

甲状腺ホルモン剤(チラージンS)を

中止しTSHを上げる。


チラージンSを中止すると、

むくみ、便秘、だるさ、食欲低下など

甲状腺機能低下症状がでることがある。


治療効果を高めるには、

ヨードを体内から一切取り除いて

おくことが必要で

治療上最も大切なこと。

(食事制限 ヨード制限)


入院1週間前から

自宅でヨード制限の実施をするが

自宅で完璧にはできないため

数日前から投与後1週間まで

入院してヨード制限食を取る。



この治療をアブレーションとも


アブレーション(ablation)とは、

「取り除くこと」という意味


甲状腺全摘術あるいは

甲状腺準全摘術によって病巣を

すべて取り除くことが出来たと

判断された場合でもわずかに

甲状腺が残っている。


わずかに残っている甲状腺を

そのままにしておくと

甲状腺癌が再発したり

他の部位へ転移したりすることがある。


これを予防する目的で、

放射性ヨウ素でわずかに

残った甲状腺を処置することを

アブレーションと言う。


アブレーションを行なっておくと

再発予防になるだけでなく

万が一再発した場合にも、

発見しやすくなることが知られている。 


アブレーションを行うためには、

甲状腺癌に取り込まれる

放射性ヨウ素の量は

通常の甲状腺細胞に比べ少ないため

より効果的に治療を行えるように

事前に厳密なヨウ素の制限が必要になる。