北海道2日目は稚内フェリーターミナルから利尻島の鴛泊港へ向かいます。
船室はアイランドビューシートの最前列を予約しました。
豪華なお部屋ですが、この日は私を含めて5~6名のみでした。そして一番前の席は見晴らし最高ですが、直射日光が当たりジリジリ暑く、日蔭の席に避難しました(-_-;)。その他の人は普通席を予約してデッキで景色を楽しんでいる様子。その手があったか、、、
稚内フェリーターミナルを出港してから1時間半程で利尻島が近づいてきました。
そして1時間半余りで利尻鴛泊港(おしどまり)に着岸。
ペシ岬の麓にあるホテルに宿泊します。
ホテルにチェックイン。窓の外は漁港です。お風呂はもちろん温泉♪
午後2時半からトレッキングガイドさんを予約しています。その前にランチを。
事前に調べて鴛泊フェリーターミナル2Fにある食堂でウニ飯を戴こうと思い向かいましたがこの時期用意していないとの事。やむを得ずとろろ昆布ラーメンにしました。
ラーメンであれば、利尻昆布ラーメンが人気の佐藤食堂へ行けばよかったと後から思いました、が、これはこれで普通の美味しさ。少し私には味が濃く感じました。
フェリーターミナル1Fでガイドさんと待ち合わせています。いよいよ2時間のトレッキング開始。いくつかコースがありますが、明朝は姫沼へ行く予定なのでそこの原生林とは異なる景色の湿原のコースを勧められて南浜湿原へ行くことにしました。
湿原へ向かう途中、海から鮭が遡上している川がありました。島にはヒグマ、キツネ、鹿、いのししなどの動物はいないそうなので原生林もそのまま、鮭もヒグマに食べられる心配もありません。でも近年は遡上する鮭の数は減ってきているそうです。
南浜湿原入口。正面の利尻富士が見事です。湿原と聞くと尾瀬が原のように、山を登ってたどり着くイメージでしたが、ここの湿原は海の側、かつ、一般道路のすぐ脇にあります。釧路湿原もそうですがやはり寒冷地なんですね。
沼越しの利尻富士。頂上に少し雲がかかっている景色もまた良い。
紅葉したシダの絨毯。太陽の光線によっては黄金に光り輝いて見えます。
神々しい山。
南浜湿原を少し下ったところにオタトマリ沼があります。ここから見える利尻富士が北海道で有名なお菓子、白い恋人のパッケージに描かれているそうです。
さて、フェリーターミナルには夕方5時前に戻りました。すぐ近くにある漁業組合スーパーに立ち寄り、レジのおばさんに近くに居酒屋さんが無いか伺いました。親切にも地図で説明してくださいましたが、そもそも居酒屋の数が少なく、しかも観光客を受け入れているか分からない、との事。3件の居酒屋さんの中で一番確率が高そうなところを勧めて戴きました。
徒歩15分弱で居酒屋さんへ到着すると、ドアに"Fully booked"との張り紙が! 恐る恐るドアを開けて1名ですがーと言ってみると、すぐにカウンターに通されました。良かった~。 でもこの時点でお客は私一人です。
お店の大将?はすごく若い方。なんでも高校卒業後に横浜の創作和食屋さんで10年修行し、島に戻って居酒屋を開いて7年目ですとおっしゃっていました。若いはずです。その他の2つの居酒屋さんの店主は60歳とか70歳を超えているのであくせく働かないのだそう。
さておつまみは利尻島の珍味とかおすすめを頼みました。
ギスコ。ギス(カジカ)の卵の醤油漬け。一見明太子のようですが味は全く違います。
たちかま。(かまぼこ) タラの白子で作った蒲鉾との事ですが、一般的な蒲鉾とは全く異なる食感です。ものすごく弾力があり塩気もあります。これは珍味。
ヒラメのお造り。この時期はヒラメが水揚げされるそうです。ウニを聞いてみましたが既に季節をはずれていて獲れても品質はあまり良くないのに値段は高いとの事でやめておきました。
ホッケのから揚げとみょうがの生ハム巻き。
ビールから日本酒に切り替えました。利尻富士栄泉。利尻島では綺麗な湧水が豊富だそうで、その湧水を使って小樽で日本酒を製造しているそうです。
そういえば、ガイドさんに島では農業もやっているのか伺ったところ、島では家庭菜園程度だが、最近湧水を利用した水耕栽培を若者たちが始めたそうで、特にお刺身に必要な大葉を栽培してホテルや旅館に卸しているとの事でした。
お若い大将に”Fully booked”について伺ったところ、英語が話せないので外人さんに来られては困るので貼っています、との事。英語のメニューを置くだけで良いのでは?世界が広がりますよー、と伝えましたが、確かに珍味の中身を聞かれても説明に困るかもですね。あとは人手が足りなくて満席になると全く手が回らず、なので、ぼちぼちやっていければ良いとの事。
トレッキングのガイドさんに冬は何をしているの?と伺ったところ、夏働くので島民は冬は充電してます。との事。そういうくらしもあるなぁ。
ほっこりした帰り道。中秋の名月が海の上に浮かんでいました。




















