去年の11月の始め、初めてN先生の診察を受けました。

前の病院からの紹介状を持って、

診察の順番を母と待ちながらギリギリの体力の中すごく緊張していたのを今でも鮮明に覚えてる。


念願のN先生の診察を受けることができ、

初めに「セカンドオピニオンではなく、診察で良いんですね?」と聞かれた。

当時の私と母はよく分からず、でも「診察でお願いします」と答えた。

するとN先生の肝動注化学療法を受けることができること、早速翌週と翌月のそれぞれ2週間ずつの入院治療の計画と治療内容の説明を受けた。

私は手帳を取り出して、長男の運動会と次男の保育園の発表会にいけなくなってしまう…と悩んだ。

その間N先生は静かに私の答えを待って下さり、

それが治療を遅らせる理由にはならないと察した私は子供達より治療を選んだ。

母はその時のN先生の表情が忘れられない、と今でも言う。


昨日は2クール目の治療だったので、

N先生に「あの時セカンドオピニオンと診察で、セカンドオピニオンを選んでいたら何が違っていました?」と聞いてみた。

セカンドオピニオンだったら、手術の予約も検査の予約も出来ず、また改めて診察からになっていた。

「あの時11.12月の治療が出来ていなかったら、(次男の小学校の)入学式の頃にはかなり厳しい状態でしたね…」と今だから聞ける自分の状態を知り、涙が溢れたえーん

やはり前の病院で診断された通り、去年の5月に癌が見つかった時点で余命1年だったのだ。

肝動注の治療の効果の大きさと、先生の治療との出会いの奇跡に生かされている自分に改めて感謝と涙でいっぱいになった笑い泣き


先生が「もうすぐ(この治療を始めて)1年になりますね」としみじみ話して下さった言葉の重さを感じた。


癌センターのセカンドオピニオンにも行ったけれど、今の病院での肝動注の治療の事は教えてくれなかったし、今考えると「セカンドオピニオンって何だろう?」と思ってしまう…ショボーン

病院を変えるにはすごく勇気がいるけれど、高い診察代を払って診てもらうセカンドオピニオンの意味が私にはまだわからない…。